ウェスタンガール さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スぺオペ
(1話と2話を観て)
とても懐かしい香りのする作品だ。
スペースオペラ、スミスのレンズマンやハミルトンのキャプテンフューチャーに始まる宇宙冒険活劇。
ただ、見始めて最初にイメージしたのはスタートレックである。それも、若き日のカークとスポックを描くJJ版の方である。
破天荒ではあるが信じた道を突き進む、初めからキャプテン資質を持つ主人公がカーク、謎多きパッツンメガネっ子、“はなかな”さん演じる“チアキ”はスポックと、二人のキャラに先達へのリスペクトを感じる。
物語が加速することを願って、エンゲージ!
(第5話)
なかなかどうして、素晴らしい脚本じゃないですか。
海戦物、それも“Uボート”や“眼下の敵”のような、戦術に基づく会話の妙で魅せる演出が良い。
変な合体メカも、ウジウジとスネまくる面倒臭い奴も出てこない。
そして部長の返信メールにノックアウトだ。
「バカめ」
これこそ、ガミラスの降伏勧告に対する沖田艦長の一言へのオマージュである。
(観終わって)
前半は、海賊もののお約束である宝探しを絡めて、大好きなクラークの“宇宙のランデブー”を彷彿とさせる世代宇宙船、それも金色!、を登場させ、ハードSFのスタイルで締めてくれた。惜しむらくは、宙航船が再び、亜空間の彼方に船出をしてくれたならと思ったりもするのだが。
後半は、様相も新たに、というか本来の路線である女子高生海賊物、それも、白凰女学院プロデュース、“ベルばら”へのリスペクトを感じるミニスカパイレーツを見ることが出来る。とても嬉しい展開である。
そして、とても影の薄い海賊どもにも、最後に活躍の場が設けられるのであるが、これは、若干出来レースと言おうか、銀河帝国の掌で踊らされている感が強く、不満の残るところであった。キャプテン“エメラルダス”リリカと“トチロー”ゴンザエモン、
銀河帝国の手先に甘んじていてはいけないぞ!
まあそれでも、ラム戦も見ることが出来たし、楽しく良い作品であったことは確かである。
それから、シュニッツァーさん、もう少し活躍してくれないと。
ただのオッサンでしたよ。