STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
かなり中途半端な状態で、それも後味悪い感じで終わってしまったが、この結末に関しては事前に
話数変更があったりと裏事情があったみたい。
突然の変更でも最後ぐらい締めるような内容に改変できるのでは?と思わなくもないが、
赤根 和樹監督は続きを作りたい意志があるようで、そのために敢えて途中状態で終わらせた
ようでもある。
この締め方に関してはとりあえずここでは何も言わない。
少年の家庭問題を描いた社会派的内容とスポーツものを合わせた作品で、コンセプト自体は面白い
ものだったが、内容的にはいずれも中途半端になってしまった感があり、どちらかに寄せた方が
良かったように思えた。
家庭問題の方はほとんどの部員の家に問題があり、家庭問題見本市の様相。
いずれも早々解決できるようなものではなく、未解決のまま「家庭に問題があってもスポーツに
前向きに取り組む」、あるいは「家庭でのストレスを解消するためのスポーツ」といったような
ものを描きたかったのかなと。ラストの桂木 眞己の行動は別にして。
この未解決な状況に関しては作品として問題提議をしたかったように思えるが、逆に
エンターテイメント作品としてのカタルシスは望むべくもないところで、正直モヤモヤしたものは
残る。
このほとんどの部員に家庭問題があるという状況だが、その割合がリアルなのか否かは別にして、
少なくともドラマとしては散漫になってしまった感があり、もっと絞り込んでその分を細かく
描写した方が良かったように思えた。まあ、様々なケースを見せたかったのかもしれないけど。
一方のスポーツものとしての側面は廃部の危機にある弱小部が主人公の登場による状況変化で
次第に強くなっていくという王道展開で、エンターテイメント作品としては結構燃えるもの。
個人的にはこちらに寄せてほしかったかな。
ただ作品自体がリアル寄りなものであったため、未経験者である眞己の加入でいきなり強くなって
しまうのはどうか?という感も。
当初、新城 柊真に雇われる形でソフトテニス部に加入した眞己だが、割とすぐに自身が
ソフトテニスにのめりこんでおり、金目当てからソフトテニスそのものの惹かれていく過程を描く
などして、この設定をもっと活かして欲しかった感があった。
2020/01/13
2020/01/13 脱字修正