「ワンピース映画 デッドエンドの冒険-ONE PIECE THE MOVIE (アニメ映画)」

総合得点
66.7
感想・評価
146
棚に入れた
939
ランキング
2755
★★★★☆ 3.7 (146)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場版ワンピース初の単独公開は、 まさにエンターテイメントだった。

今までの劇場版は比較的子供向けだったのに対して、
本作は子供~大人までに客層を広げるようなつくりになっていました、
シナリオ構成が意外としっかりなされていて、ちゃんと物語になっていたのは好印象。

海賊というジャンルでありながら、それとレースを結びつける発想は面白いです、
単純にプロットだけでワクワクしてきますよね。

導入部分も洒落ていました、
海軍に追われている麦わら一味の絵から物語はスタートするのですが、
なかなかシリアス?な描写で良かったです。
導入部分から麦わら一味はなかなか姿をみせず焦らす演出もよかったです。

麦わら海賊団でもあり金欠海賊団でもある彼らはある町で、
数多の海賊たちが集う「デッドエンドレース」に参加することになります、
優勝賞金はなんと3億ベリー!

色々な海賊たちが参加していましたね、
A・A・Aという男はルフィ達の少し前にレースに参加した海賊なのですが懸賞金220万ベリー、
フェイクのゴールとはいえ一応たどり着いたみたいです、220万ベリーにしては健闘したほう?

縛り首のビガロ、懸賞金1490万ベリー。
ゾロ&サンジにフルボッコにされた後に海王類のクシャミで船ごと大破したんじゃないかな。

レースの三番人気で巨人族の二人組、
三番人気でありながら序盤で姿を消しました、
戦い以外は全然ダメなんだろうね。

二番人気でシャチの魚人ウィリー、懸賞金2000万ベリー。
かつてはアーロンのライバルだったらしく懸賞金もアーロンと同じ、
ガスパーデの罠に気づきガスパーデに戦いを挑みましたが描写はなかったです。
まぁ確実にやられた事だけは間違いないでしょうが、
魚人なんだし、いざとなれば泳いで逃げれそうじゃないかい?

レースの参加者というわけではないでしょうが、
賞金稼ぎシュライヤ・バスクードという男が登場します。
非常に身軽な動きで敵を翻弄する様は圧巻でした、
戦闘時は身の回りのものをうまく活用することが多かったかな、
まるでジャッキー・チェンみたいでした。
このシュライヤ、8年前にガスパーデによって街を襲われ全てを失います、
その時に死んだと思われていた妹とは後に再会しますが、
その事件を切欠に賞金稼ぎとして腕を磨き、
ガスパーデの首を取るという目的のために今まで生きてきたみたいです。
なかなかキャラ設定がよくつくりこまれていた良いキャラクターでした。

そしてそのガスパーデ一味こそレースの一番人気なんです。
まずガスパーデの側近、ニードルス懸賞金5700万ベリー、
ガスパーデの命令に素直に従ってはいましたが、
ニードルスの目的はシュライヤと同じくガスパーデを殺すことだったんですね。
両腕の鉄爪でバルログのように戦っていましたな、
ガスパーデを殺すのは自分だと言いシュライヤの前に立ちふさがりましたが、
お互いの力は拮抗していたらしくなかなかの泥試合でしたw
最後はシュライヤの機転で隙がうまれたところをスコップで海に叩き落されました。

将軍ガスパーデ、懸賞金9500万ベリー。
「アメアメの実」を食べた能力者で体を水飴のように変化させる能力者でした、
ルフィからは「クズの臭いがする」など早い段階で嫌われてたかな。
元海兵で自分の船を乗っ取るところから海賊として名乗りを上げたクリークのようなやつ、
海賊に夢も希望も持っていない男でした、
8年前シュライヤ達の街を襲ったとき、すでにニードルスはガスパーデの一味にいたみたいですが、
シュライヤにニードルスが倒されたときも不気味な笑みを浮かべてましたよ、
少なくとも8年以上の付き合いのはずなのに冷酷な男ですわ。
アメアメの能力でルフィをからめとりタコ殴りにしてましたが、
ルフィに打撃は無効なので意味ないはずなのに血がでていましたな。
こういうのをみると実はルフィの打撃無効という初期から存在した設定は、
あまり知られていなかったんじゃ、と思ってしまいますね。
私自身最初の段階でルフィが打撃無効だとは思いませんでした、
アルビダに殴られたときの「きかないね~、ゴムだから」
というセリフもルフィなりのシャレかと思ってましたし(笑)
ガスパーデはアメ液状~固形にしたり形も自由自在なので
トゲにしてルフィに攻撃したりも可能でしたよ、
アメの能力ゆえに打撃は通じないのですが、不意をつくと当たったりするのは何でだろ?
それだったら遠くから狙撃すれば楽に倒せるんじゃないかな。
最後はサンジの機転で托された小麦粉をぶっかけて能力を封じました、
その後トゲトゲ状態で突撃してきたところをゴムゴムのバズーカでぶっとばし終了。
クリークの剣山マントを殴ったときのようなやつですね。

今回もいくつか原作を彷彿させるようなシーンがあったのは残念、
上でも書いたトゲトゲと剣山マントもそうだし、
ゴムゴムのバクバクといってガスパーデを食べたのはクロコダイルにもやったやつだし、
何よりその後の「くだらねーマネしてんじゃねぇ!」というようなセリフまで同じだったしね。
ガスパーデに帽子を貫かれるシーンは、まぁワンピースなら頻繁にありそうな感じではあるけど、
あまり多用しないでもらいたいな~。

最後のシュライヤの「もうテメーと会うこともねーだろ」というようなセリフが何気に好きです、
これは遠まわしに賞金稼ぎから足を洗うという意味ですもんね。

そして最後の演出もにくいね、ガスパーデたちにもルフィは3000万ベリーと認知されていましたが、
最後の最後でルフィの額が実は1億ベリーだったことがあきらかになります、
ガスパーデは倒された後なので知ることは一生ないのでしょうが…
それがあきらかになっていれば一番人気は麦わら一味だったかもね。

山から落ちるときの一味のひきつった顔とかもよかったな~、
あんなもんじゃすまないだろうけどw

今回はルフィとシュライヤの活躍が目立った反面ゾロやサンジの活躍が少なかった印象、
物語はドラマ性もあり面白かったです、お宝集めだけが冒険じゃないという感じ。
色々なワクワクがつまった、まさにエンターテイメント!

【A82点】

投稿 : 2012/03/12
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