「劇場版 BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸-ブリーチ(アニメ映画)」

総合得点
63.1
感想・評価
131
棚に入れた
785
ランキング
4558
★★★★☆ 3.7 (131)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

前作で悪かったところが良くなり、 良かったところが悪くなったような印象です。

メインは冬獅郎か…
ブリーチが好きな方や冬獅郎が好きな人は楽しめたのかな?
私も序盤から中盤はそれなりに楽しめましたが最終戦で萎えましたな。

そもそも冬獅郎の事があまり好きになれない、
冬獅郎にも心に抱えるものがあるのでしょうが、少しばかり勝手すぎやしませんかね。
身近な人間を巻き込みたくないという考えも多少はあったのかもしれませんが、
単純に自分自身の過去と一人で決着をつけたいという我侭にすぎなかったのではないでしょうか?
でなければ終盤のあの状況で他者の助力を拒むはずがありません。
相手の力が強大ならば複数で相手にしたほうが有利に決まっています。
あの状況で冬獅郎が他者の助力を拒んだ結果、後々どれほどの被害がでるのでしょうか、
私には身近な人間を巻き込みたくないなどという考えはなかったように思えます。
自分を追ってくる人間をバッタバッタと斬っといて身近な人間云々もないでしょう。
まぁ、それが冬獅郎というキャラといわれればそれまでですが、
私は苦手なキャラです。

一護も冬獅郎に関わったせいで意識を失うほどのダメージをうけるし、
前作に引き続きふり回されまくりの一護です。
介抱までしてくれた一護に刃をむけるとか最低でしょ、
一護が言ったとおり冬獅郎はかなり弱い人間だと思いました、
というより、年相応の子供でしたね。
年相応って死神と現世の人間じゃ年月の経過が違うんでしたっけ?
まぁいいや。

今回の冬獅郎と多少似たような感じだったのが「ワンピース 呪われた聖剣」のゾロでしょうか。
ゾロが仲間を傷つけたときは違和感ありまくりでしたね、キャラ崩壊とまで思いました。
冬獅郎の場合は納得というか、普通に受け入れることができました、
私の中で尸魂界の人物って人形みたいなやつばかりなんですよね、
冬獅郎が謀反をおこしたようだ、拘束、もしくは処刑だ!
などという命令に疑うことなく従うものばかりです。
冬獅郎の人間性を考えれば行動の意図など容易く理解できそうなものですがね。
あんな分かりやすいキャラいませんよ、問題を抱えても絶対に頼らないタイプでしょう彼は。
少しでも冬獅郎と接点があれば理解できたと思います、
冬獅郎の謀反に疑いをもたなかったということは、
それだけ接点がなかったということなのかな。
前作の感想でも書きましたが本当に尸魂界の人物は仲間意識というものが希薄ですね、
冬獅郎が死んでも代わりを用意すればいい程度にしか思ってないのではないでしょうか?
元柳斎は二つの氷輪丸の事を知っていたわけだし、
もう少し思慮深く行動してもらいたかったよ。

序盤から中盤くらいまで冬獅郎の逃亡が軸かな、
序盤から中盤にも色々と物語に動きをいれてほしかったけど、
おちついた展開が続きました。

最初から冬獅郎の気持ちは決まっていてクサカを自分の手で斬ろうとしていたみたいですが、
終盤の「手を出すな!」はありえないよね、
あの状況でまだ「これはオレの戦いだ」とか言っちゃってるんですよ、
まぁそんな感じだったんで一護に鉄拳制裁されてしまうわけですが。

今回の騒動の首謀者がクサカという男で冬獅郎の旧友です、
冬獅郎と同じく氷輪丸を所持していますが同じ斬魄刀は存在しないんじゃなかったっけ?
なぜ所有者が二人存在してしまったのか…
そこらへんの説明がされてなかったような気がします。
マユリが言うには同じ斬魄刀は存在しないので、
もしそんなものがあるとしたら、それは斬魄刀ではないらしいです。
斬魄刀でないのだとしたら何なんでしょうか?
天才と称されていた冬獅郎に憧れていたクサカの思念が、
冬獅郎と同じ能力である「氷輪丸」として具現化したとかですかね。

氷輪丸の所有者を一人に絞るために二人は殺し合いをさせられます、
その結果クサカは亡くなりますが直接的な原因は冬獅郎ではありませんでした。
クサカもそれは理解しているようで冬獅郎を復讐の対象者としてではなく、
同志として向かい入れようとしていました。

そのクサカは王印の力を使いパワーアップするのですが、
この一連の流れが萎えましたね。
まず王印の力を解放するために王印を冬獅郎に斬らせようとしていました、
王印を斬るにはかなりの力が必要のようで冬獅郎の卍解なら可能みたいです、
しかし冬獅郎が拒絶すると、あっさり自分で王印を斬りました。

なら最初から自分で斬りなさいよヽ(`Д´)ノ

まぁそれは妄想でなんとか補完可能ですかね?
冬獅郎に協力させることで彼と本当の意味で同志となり帰る場所をなくさせるとか。

王印を使いパワーアップ中のクサカですが、
まさかこのタイミングで一護が冬獅郎に説教とか、
色々ながめの会話をしていました、
信じられませんでしたよ、いくらなんでもあのタイミングはない。
そんな事してる場合じゃないし、もしかしたらパワーアップ中がチャンスということもあったのに。

そしてこれが一番萎えました、
パワーアップということで、
さぞかし醜悪な顔をし髪なんかものびちゃったり
肉体も厚みを増していたりするクサカが登場するもんだと想像していました。
しかし次の瞬間登場したのは氷の竜だったんですよ、
なんていうか、ブルードラゴンに登場しそうな感じです。
あれには本当に萎えました、こんな私のガッカリ感とは逆にクサカは御満悦そうでしたが…

ここから総力戦になるわけですが前作同様キャラ多すぎですよ、
前作よりも全然戦闘描写はいいですが、
前作で戦闘がダメだったから今回は総力戦にしたんじゃないだろうか。
キャラが多いと戦闘が描写しきれないと前作で分かっているので、
今回はラストで敵を一人に絞り総力戦にしたような気がしてなりません。
そこまでして死神達を登場させたいんですかね、キャラを減らすという選択肢はないのでしょうか…
私も死神達には登場してほしいですが、
毎回登場させる死神を限定させてほしいんですよ、
第1作、第2作とほぼオールキャストに近いくらいの死神が登場しています。

同じく部隊などが存在し、キャラ数の多い作品でナルトがあります、
ナルトは最近でこそオールキャストに近いほどの劇場版がありましたが、
基本毎回活躍するキャラは限定されています、
死神達にも任務はありますよね?
必要なキャラ以外重要任務で留守にしている設定でも別にいいと思いますよ。
そうでもしないと毎回同じような顔ぶれが並ぶことになっちゃいますし。
キャラを絞れば集中的にそのキャラ達を活躍させることができ、
濃度が増すと思います。

前作よりも作画は良かったです。
それのおかげで戦闘描写も前作よりはマシになりましたが、
やっぱり演出が古く感じます、燃えるような戦闘演出ではないんですよね。

でもあれですな、
第2作にしてサブキャラにスポットを当てちゃうとはね…
冬獅郎は物語のキーパーソンとして存在させ一護を軸に物語を構成したほうが良かったと思います。

【B72点】

投稿 : 2012/03/12
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サンキュー:

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