「NARUTO ナルト 疾風伝 火の意志を継ぐ者(アニメ映画)」

総合得点
62.1
感想・評価
107
棚に入れた
582
ランキング
5061
★★★★☆ 3.7 (107)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この作品は「映画」というよりも 私は原作の補完作品として楽しませてもらいました、 もしかしたら、この作品は「原作」とリンクしているのではなかろうか。

まずこの作品の大まかな流れですが、
卑留呼という元木ノ葉の忍を倒すためにカカシを犠牲にするというのですが、
それに納得できないナルト、サクラ、サイがカカシの後を追います。
しかしカカシを追う道中で道を阻むのは、
旧アスマ班、紅班、ガイ班の気心しれた仲間たちというものです。

この展開は熱かったですね、ナルトは仲間たちに自分の想いををぶつけますが、
だからといって里を危険にさらすわけにはいかないと・・・。

シカマル達もカカシと里を天秤にかけ苦しんでるようにみえました、
本当はナルトみたいに行動できることが羨ましく思えてたりもするんじゃないでしょうか。
最初こそ対立していましたが気づけば共闘となっているのはご愛嬌(笑)

今回活躍するキャラはナルト、サクラ、サイ、カカシ、シカマル、チョウジ、いの、
キバ、ヒナタ、シノ、ネジ、リー、テンテン、我愛羅でしょうか。

他にも上のキャラ達ほどではありませんが自来也、テマリ、カンクロウに綱手なども登場し、
シリーズ最高のメンバーが揃いましたね。

今回の敵の主力は卑留呼と配下の壱、弐、参です、
まず壱ですが、こいつはシカマル達がナルト追跡中に出現して、
皮肉にも、壱がシカマル達を足止めしてくれたおかげでナルトたちは先に進むことができたのです。
ネジ達ガイ班が相手をしましたが、
再生能力がネジの回転とほぼ互角でネジですら防御するだけで手一杯、
しかしそんな強敵の壱もネジの秘策の前に敗れ去りましたw
ネジもある意味意外性No.1ですの( ^ω^ )
とりあえずネジに表蓮華が通じないことだけは分かった。

次にナルト達のまえに出現したのは弐ですが、
こいつは何とキバ達がすすんで相手をしてくれると!
追跡班の中でもキバ、ヒナタはナルトの行動に理解があるみたいです、
シノは微妙なところですが、ナルトの追跡よりも目の前の敵という感じ。
弐は何か頭の悪そうな獣を使役していましたが、
最終的にシノの鬱憤が爆発し蟲の餌食に・・・。
シノ(´・ω・)カワイソス

そして参が登場するわけです、
もう旧アスマ班しか残っていないのでシカマル達で相手するしかないのですが、
こころなしか、シカマルも嬉しそうにみえました。
シカマルは最初から覚悟が決まっているようにも思えますが、
実は逆で最初から最後まで迷い続けてたんでしょうね。
フォーメーションいのしかちょうで圧倒したようにも思えましたが、
壱と弐を口寄せし融合?みたいな事をやってのけたよ。
でも参がリーダーというわけでもない気がします・・・口寄せ融合は壱と弐でも可能なのかな?

追跡部隊も敵の刺客もいない状況で、
道を阻むのはまさかの我愛羅です、
これはファンには嬉しいバトルだったかもしれんね、
木ノ葉崩し以来戦ってないし興味深いバトルでした。

でも我愛羅やりすぎだろw
体が完全に砂になっちゃって、
まるでワンピースのクロコダイル、スナスナの実だよ。
しかし両者ともよく動いてくれて演出もよかったし、
ある意味この作品で一番見ごたえがあったバトルかもしれん。
ナルトの攻撃は本当に意外性があるよね、分身体を投げて手裏剣みたいにするとかw

んで、やっぱり最後まで立ちふさがるのはシカマルなんだけど、
ナルトのまっすぐな想いに何も言えず、ナルトを引き止めることができませんでした。

ナルトの言葉で動揺するのは迷っている証拠ですよね、
ですが、カカシの想い、アスマの想い、綱手の想い、
様々な人物の気持ちを背負ってたシカマルは少々かわいそうでしたな。
最終的にはその「想い」をナルトに託します、
このときのシカマルが一番活き活きとしてたね、迷いがなくなった。

このシーンでシカマルはナルトの背中にアスマをみるのですが、
原作の回想でシカマルが「ナルトといると…オレはあいつと一緒に歩いて行きてぇ…そう思わされんだ」
というセリフがありますよね、
シカマルがいつそう考えるようになったのかイメージしてみると、
私はシカマルがナルトの背中にアスマをみたこのシーンだと思っています。
そういう意味でもこの作品は原作とリンクしていたほうが綺麗だな~。

そしてもう一つ気になったのが、
いま原作ではカブトの穢土転生により死者が蘇っています。
その穢土転生で蘇った人物の中に今回の作品で卑留呼に血継限界を奪われたキャラたちがいました。
トンガリ頭のべジータ様のようなキャラにポッチャリメガネです、
こういった共通点から考えてもこの作品はリンクしている可能性が高いかなと思っています。
ということは、あの二人は「鋼遁」「迅遁」「冥遁」「嵐遁」のどれかを使用するんでしょうね。

今回の首領、卑留呼も哀れな人物でした。
彼は自分ひとり置いてかれ孤独になるのが嫌だったのでしょう、
他者との繋がり方を知らない不器用な男でしたね。
終盤では包帯というか晒というか変な布で攻撃してきたけど殺傷力高すぎだろw
「鋼遁」で硬化したのかね。
最後はナルトの風遁螺旋手裏剣を「冥遁」で吸収できずに敗北しました、
あの螺旋手裏剣は様々な人の想いが詰まった「火の意志」そのものなんでしょうね、
チャチな「冥遁」ごときで吸収しきれるものではありませんでした。
どうでもいいけど螺旋手裏剣のシーンで悟空の元気玉が思い浮かびました、
ちょっと演出が似てましたね、
空に何かあるぞ的な感じがw

今回は短い時間内に色々と物語に動きがあって面白かったです、
色々とつめすぎて壱、弐、参との交戦シーンは淡白な感じですが、
シリーズでも屈指の出来だと思います。

しかしあれですな、この先仙人モードや尾獣モードになったら、どんな戦闘になるんだろ。
今回の我愛羅戦も結構無茶苦茶だったけどw

【A+85】

投稿 : 2012/03/12
閲覧 : 409
サンキュー:

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