KANO さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人の強さを描いた名作
前作観賞済
前作に様々なカットを入れての168分の長尺映画。
主に、遊郭に居るりんの人物像とすずの関連性を含む
演出が追加されています。
前作同様、反戦を全面に出し抑揚を付けた演出では無く、
当時の庶民の暮らしかたや風潮を主人公のすずの目線を
通して、戦時の激しくなる流れを日々の暮らしの中で
どちからと言うと緩やかに変化していく様が描かれています。尺が長くなる分が更に心に染み入ります。
のんさんの、ほがらかで素晴らしい演技こそが作品の世界観であり、戦時中でありながら安堵の時間を演出してます。
『玉音放送』を聴く当時の人達の心境は、現代人の私達には、到底計り知れない心境ではあるものの、主人公が感情をあらわにする姿に涙が出るのは、日本人として受け継がれた感情のあらわれだと…
戦時中、戦後の日本人の強さを描いた素晴らしい作品だと思います。168分しっかりと堪能させて頂きました。