徳寿丸 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
長いプロローグだな・・・
原作未読(2020.1)。
取敢えず観終わって、「えっ、ヴィンランドはどうした?」って感想(笑)。
仕方ないのでWikを覗いてみるとコミックが22巻まで出てるがそこでようやく主人公はヴィンランドに向かう模様・・・。
この2クールは8巻位まで(2クールで8巻ってかなり遅め・・・26巻2クールで「ピアノの森」やったN○Kのくせに・・・笑)。
勿論フィクションはありますが、我々日本人には馴染みの薄い、10世紀前後の北海沿岸のヨーロッパを舞台に1人の少年を通じた歴史抒情詩といった重厚さを感じる。割と殺伐とした物語の進行の中で現代と違う価値観や無常感をこれでもかと押し寄せてくる。当然視聴側を選ぶ作品だと思う。
個人的にこの2クールは主人公が所属?する傭兵団の団長の物語と考えた方がしっくりくる。
「アンゴルモア元寇合戦記」に抵抗なければ充分視聴できる。
私のツボ:後期EDの空を翔るヴァルキリー
追記:この作品の前後にジャン○系のヒーローモノはお勧めできない(笑)。
2期視聴済(2023.7)
奴隷に身を落とした主人公が買われた農場でそれぞれ立場の違う人々と接し、今までの自分のしてきた事の業の深さに悩み、苦しみ、悶えながら父親や傭兵首領の「本当の戦士になれ」という意味を考え、その答えが「ヴィンランド」にあると結論づけるに至る章。
ヴァイキングが野蛮とかそういう今の価値観とはかけ離れた当時の当たり前の力こそが正義という無慈悲な世界観を写実的に物語を投影していると思う。
儒教的、”礼・孝・忠”等と言った日本現代社会の秩序の根底部分の存在が希薄で民度の低い登場人物の生き様は観てて楽しいものではないが実に面白い。
今後主人公達の前には今までと違う苦難が待ち構えているだろうが、物語を待つ楽しみはある。
私のツボ:ほぼ世界が知りつくされた現代では、ヴィンランドはネットの中に存在するのだろうか・・・
余談:{netabare}Season2の平均評価みてびっくり!
というかクソ暇人が馬鹿な点数いれてるからだった・・・どうやらネットの中もまだまだ地獄のようだ(笑) {/netabare}