KANO さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
はい、おじゃんでございます。
時代背景は大正14年、女学院に通う洋食屋の娘、鈴川小梅。
ある時、級友の小笠原晶子より野球を一緒にして欲しいと、
相談を受ける。男子がすなるもの(するもの)とされる、
当時の野球。動機を彼女から聞き出すと…
意を決して、仲間を集め、学校からの反対、親には内緒など
時代背景さながら、彼女達の奮闘が始まる…
大正時代を背景にした、女子学生の日常を描いています
明治時代となり約60年。欧米の文化もかなり伝わり、
大戦へ向かう以前の比較的平和な時代背景として、
当時の特徴が至る所に描かれています。
まず制服ですが、作品背景の5年程前から女学院での、
セーラー服が出来たばかりで、初代のセーラー服は、
セパレート型では無くワンピース型だったそうです。
作中で描いて欲しかった部分です
(因みに私は制服マニアでは有りません!)
作品背景時期だと、制服が義務付けられた学校もあった
筈ですが、作品としては袴との両用が良く写ります。
10年程前から、全国中等学校優勝野球大会が始まり
中等学校の野球が盛んになった時期だと思います。
因みに第1、2回は大阪府豊中市で行われ、
現在は跡地にメモリアルパークが建設されてます。
近隣の家の塀に当時の球場のレンガ塀が数箇所残ってますが
周囲は近年に新築の戸建住宅が並んでいます。
金銭価値の演出がほぼ無かったと思うのが少し残念です。
子供の頃、祖母が大正時代は家建てるのに1000円だったと
聞いた覚えが有ります。場所や規模は不明ですが…
カレーライスも、大正時代から流行った食べ物です。
当時の女子の在り方から、後半は野球に対する描写も
描かれているので、女子野球と言う観点から入ってしまうと
足らない感が有るとは思いますが、私のように大正時代の
女子学生の日常から入って、野球を絡めるとして観れば
思いのほか楽しめる作品でした。
ガチの女子野球作品は今後の期待とします。
1クールとしては、比較的纏まりも良く思え、
当時の時代背景や、女子学生の日常が好みの方には
お勧め出来る作品だと思います。