無毒蠍 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
トライガンは毎年劇場版を公開してもらいたいね、 そしたら毎年レンタルしますよ(ω・ )ゝ なんだって?
とりあえずヴァッシュ、メリル、ミリィ、ウルフウッドあたりがいれば、
時系列気にせずに楽しめそうですよね。
なんか今回のヴァッシュでヴァンパイアハンターDを思い出しました。
長生きしてると何十年も前の自分の行いが今の自分に幸、または不幸としておとずれるという事です。
劇場版本編から遡ること20年前、とある町の銀行がガスバック一味に襲われていました。
銀行の金をあるだけ盗んでトンズラしようとしたときに、
一味のケイン、メチーオ、ドリーノがガスバックを裏切ったんですよ、
なんでもガスバックは大金を盗んでも次の仕事の資金につぎこんでしまうらしいです、
よっぽど奪い合いが好きなんですね、奪った後はどうでもいいという感じかな?
そんなガスバックについていけないと仲間たちが言います、
ガスバック絶体絶命というところで我らがヴァッシュ華麗に参上。
ヴァッシュはガスバックを助け、さらにケインたちも逃がします。
ガスバックは言いました
ガスバック「いったい何のマネだ?オレを助けたりあいつらを助けたり」
ヴァッシュは言います
ヴァッシュ「だってさ、その~…生きてるほうがよくない?」
ガスバックは言いました
ガスバック「一度ホウッたサイコロは戻らねぇ、てめぇは他人のサイコロを投げたんだ…
後悔しないといいがなぁ」
二人の珍妙な出会いから20年後…ヴァッシュのホウッたサイの目は20年の年月でどう影響したのか…
ガスバックを生かしケインたちを助けたことで喜ぶ人もいれば悲しむ人もいる。
20年前のあの日ガスバックはヴァッシュがいなければ確実にケインたちを殺していたでしょう、
しかしそれはなんとかヴァッシュが阻止してくれました、だがそれで何かが変わったのでしょうか?
20年の年月が流れた今でもガスバックはケインたちを狙っています、
ガスバックは待っていたのですよ、あの時盗んだ金でケインたちが大きくなるのをね。
これ以上ないくらいに育ったところで全て奪う事こそが最高だと…
市長にまでのぼりつめたケインはガスバック対策として数多の賞金稼ぎを呼び寄せます、
そして何かに導かれるかのようにケインの町を訪れるヴァッシュ…
道中で出会った賞金稼ぎの女性アメリアを口説きつつ一時の平穏を満喫。
そしてついに攻めてくるガスバック。
阻止しようとするヴァッシュですがガスバックの横には何故かウルフウッドがいて…
というのが序盤の主な流れかな、
ヴァッシュは偶然ケインの町に来たんじゃなくて意図的にきたんだよね?
20年前の事を覚えてるとかとんでもない記憶力ですな、まぁそれはガスバックも同じか。
相変わらずシリアスとギャグのギャップがいいでね。
今回ヴァッシュ死んだ?と思われるようなシーンがありました、
まぁ主人公なんで観ている側としても、どうせ生きてるんでしょ、という感じで観てましたが…
その時ウルフウッドが相当感情を爆発させたんだろうな~、というようなシーンがあって、
だろうな~、の意味はどういう事かというと感情を爆発させるシーンが映ってないからなんです。
ヴァッシュが死んだと思っていたウルフウッドは一人部屋で感傷に浸っていたのですが、
翌日になると何も変わってないようにみえる部屋の中で不自然に破壊された配置物があったんですよ、
前日までは壊れてなかったですからな、ウルフウッドが壊しちゃったのでしょう。
今回ウルフウッドは最初ガスバックに雇われています、
行き倒れていたところをガスバックに拾われるんですよね。
ウルフウッドはガスバックに水をほどこされるんですが、
ガスバックが言うには誰かに何かをくれてやるのはお前で二人目だと。
たぶんもう一人は奥さんでしょう、結婚はしてないんだっけ?とりあえずガスバックが愛した女ですw
変な手袋をプレゼントされていたんですが、
この手袋はあらゆる攻撃から身を守ってくれる不思議手袋でした。
まじスゲーよ、あれで全身武装したら無敵じゃないかい?
許容範囲をこえたらオーバーロードしそうだけどね。
ガスバックを執拗に狙う女賞金稼ぎアメリアは可愛かったな~。
男嫌いで男に触られると全身鳥肌になるんだけど、
あの設定は必要なかったね~。
大抵こういった設定があるキャラって主人公と出会って男嫌いを克服したり、
なぜか主人公だけは平気だったりするもんだけどアメリアの場合はそういうのがなかったです。
ただ男嫌いという描写があるだけで、
その原因も謎のままだし、シナリオに活かしてこないなら必要ないんじゃないかな…
実はアメリアはガスバックの娘なんです、実はというほどのもんでもないですが(笑)
まぁそうだろうなという感じ、なんで血縁関係があると髪色を親と一緒にしちゃうんだろうね。
そりゃ観てる側もアメリアが登場した瞬間に気づいちゃいますよ。
アニメではよくある設定ですよね、父親の勝手で自分も母も不幸になってしまい復讐を考えると…
ガスバックが工作員としてケインの町に潜入させてた保安官…
まさか工作員だとは思いませんでしたw普通に気弱そうで気がよさそうで正義感は強そうで。
どうみても保安官タイプだったんですがね~、彼の演技力に脱帽です。
ガスバック一味に戻ってからは結構下品なキャラだったということが発覚、
さすがの私もショックを隠しきれませんでした…
そんな彼もヴァッシュによって手のひらに風穴をあけられちゃいましたがね。
今回はうまいことウルフウッドにもスポットが当たってるんですよ、
ヴァッシュが死亡したことになっている間はアメリアに護衛として雇われて大暴れします、
しかし個人的には久々のトライガンなんだしウルフウッドを活躍させるくらいなら
もっとヴァッシュの活躍がみたかったな~。
もちろん最後はヴァッシュが活躍しますよ、ガスバックから一騎討ちを挑まれて戦います、
まぁ無傷の圧勝ですよ、圧勝といっても繰り返し銃弾をヒットさせて削っていくパターンです、
一発で倒すような感じではありませんでした、実力差は凄いんだけど敵が意外とねばりますね。
そしてEDなんですがここでもう少し盛り上がりがほしかった、
やはりヴァッシュの圧勝じゃどうしても盛り上がりに限界がありますよ、
戦闘よりも人間関係に主軸をおいたのかな…
ですが最後の終わり方は綺麗で好きです。
ウルフウッド「あんな、あの娘19やて…知っとったか?」
ヴァッシュ「まぁ、それくらいとは思ってたよ」
ウルフウッド「つまりなぁ…自分が20年前ガスバックを助けへんなんだら生まれてへんのんや…」
ヴァッシュ「……」
ウルフウッド「ま、そんだけやねんけどな」
ウルフウッド「サイコロも…悪い目ばっかりでもないっちゅうこっちゃな」
ヴァッシュ「…うん」
最初のガスバックを助けるシーンが最後で活かされてたのはいい演出でした、
ガスバックを助けたことにより失われる命もあれば新たに生まれてくる命もある。
都合のいい話かもしれませんがたったそれだけの事でヴァッシュの心は救われたんだと思います。
少なくともヴァッシュはガスバックを助けたことに関して後悔はしないでしょうね。
始まりと終わりは悪くなかったですがやはり中盤から終盤の盛り上がりが惜しいかな、
序盤の明るいギャグテイストの進行はよかったので、
中盤~終盤もっとカッコいい演出、
盛り上がりを用意して序盤のギャグとのギャップをもっとみせてほしかったかな。
でも久々のトライガンなのに私の記憶にあるトライガンと一致したのには驚きました、
演者の演技も違和感なかったですし、やっぱトライガンはBGMがカッコいいよね。
ただミリィが所々気持ち悪かったかも…
なんか地獄のミサワ先生の書いた絵にみえないこともなかったようなw
トライガンは単発で続けていけるから毎年公開してほしいです。
そしたら毎年レンタルするのに…(ω・ )ゝ なんだって?
【A82点】