えたんだーる さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
このアニメ自体が結構「映像を研究」してるかもしれない。ファーストインプレッションは抜群!→ 初回の熱量は維持できなかった感じです。
== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり] ==
2020年冬クールでは心待ちにしていた一作。(でも原作は読んでいない(笑))
こういう「一話目で持っていかれた!」という気分になる作品は意外と少ないです。最近だと「少女終末旅行」ぶりくらい(…っていうと、そんなに前でもないじゃん(笑))。とにかく「格の違い」みたいなのをいきなり見せつけられて、ぶん殴られた感じの衝撃作。
番宣で「イメージボードの絵を動かす」みたいな場面のメイキング的な映像を見ましたけど、CGとかも駆使して普通にお金かけて作っていますね。
ベースになる絵は手描きで、その加工にはCGを惜しげもなく使う。実に素晴らしい。演出もストーリーも個人的にはどストライクで、この出来が最終回まで続けば間違いなく今クールで1番の評価を付けると思います。
そしてタイトルは微妙に変えられているけど明らかにそれとわかる、作中で再現される某NHK作品の度合いが中々に見事。ギガン…(ピー)とかその翼の上を走る主人公とか(笑)。
なお、改変タイトルの元ネタは、元ネタアニメ作品の原作だった模様。作中作に対する浅草氏の解説もなかなかの聴き処です。
なお、ED時にクレジットされていた役名はそのままだった模様…。
(いいのか? まあ、元ネタ作品もNHKだからそこら辺はOK出てるに違いない…。)
おまけ: 作中の金森氏を見ていてマンガ『アオイホノオ』での山賀さんの「こいつらについていけば、一生食いっぱぐれない!」といった感じの台詞を、なんとなく思い出してしまいました。
== [第1話視聴終了時レビュー、ここまで。] ==
2020.3.23追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。
「第11話の引きでのトラブルからどう立て直すのか観てやろう」という視聴態度で臨んだわけですが、トラブルシュート技術というよりは観念的な解決で、そこについては少しはぐらかされたような感もあります。
作品全体としては映像研のやっていることは良く言えば「プロっぽい」、悪く言えば「学生らしくない」という感じでしたが、「商業作品を作る」という観点では色々と見るべきところはあった作品だったんじゃないかと思います。
ストーリーとしてのカタルシスは、特に終盤に関してやや弱かったかもしれません。
特に「クリエイターだけで作品を完成させるのは難しい」という点はうまく描けていたと思いますが、それを面白いと思うかどうかは評価が分れそうなところですね。