Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作品
この作品の原作は未読です。
どんな感じの作風か分からなかったので2~3話見て視聴を決めようと思っていましたが、序盤からドップリ入り込んで視聴していた作品でした。
千年期の終わり頃、
あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした
最強の集団、ヴァイキング。
最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、
幼くして戦場を生き場所とし、
幻の大陸"ヴィンランド"を目指す――
激動の時代で巻き起こる、
本当の戦士の物語。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
ヴァイキングのアニメ作品なんて珍しいですよね。
私が知っているのは「小さなバイキングビッケ」くらいです。
作風は全然違いますけどね。
完走して思ったこと…
物語が中途半端なところで終わっているのではないでしょうか。
確かにトルフィンは父トールズの仇を取ることだけを考えて生きてきました。
終盤に凄惨な事件がありましたが、その後のトルフィンの行方や目標が分からないので、全然終わった気がしないんですよね。
あれ、おかしいな…と思ってwikiをググってみると、物語は「成人前」と「成人後」に分かれていて、今回アニメ化されたのは「成人前」の部分だったようです。
だから物語としては未だ「成人後」が残っていることになります。
そりゃ、そうですよね。
という事は、成人後もアニメ化されるのでしょうか。
アニメ化されるのを期待したいですけどね。
他にも気になることがあります。
一番気になるのは、トルフィンが去ったあとのアイスランドの故郷です。
トルフィンは故郷に母と姉を残してきています。
彼女たちの安否も気になるところです。
しかし、人はあんなにも一つの事に固執できるんだ…
とトルフィンを見て思いました。
「復讐」という思いは、あんなにも人を突き動かすんだ…
とも思いました。
現代社会に生きていると、あそこまで復讐心が煽られることはありませんから…
でも、物語としては不完全ですよね。
復讐心のその先…そこから何を掴むかが大切なのであって、復讐心が折れてしまって、そこで物語がジ・エンドって、やっぱり投げっ放しの様な気がします。
骨太で面白い作品だけに、あの終わり方だけが残念です。
その他は作画も良く動いていましたし、申し分無かったんですけどね。
オープニングテーマは、Survive Said The Prophetさんの「MUKANJYO」と、MAN WITH A MISSIONさんの「Dark Crow」
エンディングテーマは、Aimerさんの「Torches」と、miletさんの「Drown」
エンディングはどちらも好きでしたね。特にAimerさんの「Torches」は最高でした。
2クール全24話の物語でした。
きっとこのままではこの作品をキチンと評価できないと思いますので、続編の制作を是非宜しくお願いします。