STONE さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
設定は結構好き
原作は未読。
落語に三題噺というのがあるが、まるで「異世界」、「ケモナー」、「プロレス」で即興で話を
作ったようなかなりぶっ飛んだ設定。
ただ、この斬新な設定が活かされきってはいなかったような感があり、特にストーリーがあまり
動かないために中だるみ感があった。
同じ原作者である暁 なつめ氏の「この素晴らしい世界に祝福を!」(以後、このすばと表記)は
ファンタジーRPGを揶揄したようなものであるため、既存作品の大半が冒険の旅をすることに
対してのアンチテーゼとして旅をせずに日常でドタバタしていることに面白みがあったが、本作は
前例のない設定であるため、モチーフであるペットショップなり、プロレスなりをもう少し
進めて、指針のようなものを見せて欲しかった。
「このすば」の場合、主役のカズマがツッコミ役であるため、ストーリー展開も彼が
コントロールしている感があったが、本作の主役の柴田 源蔵はボケ役であるため、話を
コントロールしていたのはシグレの方みたい。
主役の源蔵がプロレスラーということで、バトルシーンにおける殺陣がプロレス技主体で
あったが、いわゆるバトルものなどは殴る蹴るといった打撃主体の殺陣が多いために新鮮な感が
あった。
プロレスに関して、異世界転生・転移ものにおいては現代社会の知識、思想、制度などを
持ち込む展開が多いが、本作ではプロレス興業を異世界でやってしまうという展開が面白い。
キャラはなかなか魅力的で、個人的にはシグレ、花子、カーミラ、セリス、
エドガルド・ラティス・アルテナとヒロイン勢のデザインがかなり可愛く感じた。
陽炎が源蔵にやられて、シグレに剣を奪われる展開は、「このすば」の御剣 響夜を
思い出させるが、陽炎の中の人である福島 潤が「このすば」では御剣から剣を奪った
カズマ役であるところが面白い。
2020/01/05
2024/05/19 加筆・修正