ようす さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
超能力とヤクザとイクラ。ヒナの周りは温かくていいヒトまつり♪
放送時に人気があることは知っていて、
2018年春アニメで評価が高かったので見てみることにした作品。
大笑いできるようなアホなギャグ作品ではなく、
涙もありの、大人向けギャグ作品という感じかな。
全12話です。
● ストーリー
ヤクザの新田義史(にった よしふみ)の家に、
突然楕円形の物体に包まれた女の子が現れた。
ヒナと名乗ったその女の子は超能力を持ち、
新田を脅して一緒に暮らすことになる。
常識のない超能力者・ヒナと、ヒナに振り回される新田。
彼女達の騒がしい日常が始まった。
ヒナは別世界からやって来た超能力者で、
とんでもない力を持っているけれど、
平和な日本で新田と暮らす中ではそんな力は不必要で、
逆に新田にあれこれ世話を焼いてもらって、
ヤクザがメインキャラなのに、
なんて平和な世界だという安心感があります。笑
1話がいくつかの話で構成されていて、
いつでもヒナや新田がメインというわけでもなく、
他のキャラがメインとなる話も多いので、
お気に入りの話やキャラが見つけやすいと思います。
私はヒナと同じ超能力者であるアンズの話が一番好きでした。
彼女の成長物語が一番泣けた(´;ω;`)
アンズがいい子すぎる分、
いい加減なヒナの言動には腹が立つことが多かったです。笑
そのギャップがヒナの魅力を際立たせていると言われればその通りで、まんまとその演出にはめられていましたw
肝心のギャグは、個人的にはあまり…。
つまらないとまでは思いませんでしたが、
私の好みに合うものではないな、というのが率直な感想。
そもそもヒナのキャラがあまり好みじゃなかったので、
それも仕方がないのですが^^;
ヒナのキャラが好きな方は、
ギャグもドハマリするのかな。
他のキャラのギャグも、
人生とか命を尊重しているものには感じられなくて、
面白くはあるけど、微妙な心地でした。
9話でヒナが新田へのお祝いを計画する話がこの作品の最高のギャグだと感じましたが、
それと同時に、
私には微妙だな、という結論に至りました。
発想は面白いと思うんだけど…
個人の好みの問題ですね。
1話は3年後の世界から始まり、最終話につながるのですが、
この話の必要性もよくわかりませんでした。
尺が余ったから入れた話なのかと思ったほどでしたw
マオの拳法(に見せかけた超能力)は、
かっこよくてよかったですが。
● キャラクター
正式な主人公はヒナですが、
私の中では主人公は新田でした。笑
彼のツッコミがないと成り立たないですし。
ヤクザだけど世話焼きで面倒見がよくて、
いい人であることに異論なし!
この人がヤクザだということ、たまに忘れていましたw
新田の家族(姉&母)も面白くて好きでした^^
ヒナを含め、他のキャラも個性がはっきりしているので、
登場するだけで良いアクセントになります。
好きなキャラはアンズだけど、
ヒナの友達である瞳(ひとみ)のバーテンダー話が一番楽しめたかも。
● 音楽
【 OP「Distance」/ 村川梨衣(作中ではアンズ役) 】
この作品のOPならもっとふざけている曲でもいい気がしますが、
ちょっと違うんじゃないかと感じるぐらい、爽やかでいい曲ですw
好きですけどね♪
アニメーションでさりげなくギャップをアピールするところも好きw
詩子(うたこ)さんのひどさに笑いましたw
【 ED「鮭とイクラと893と娘」/ 新田義史(中島ヨシキ) 】
哀愁漂う曲。
なんだか毎回この曲で終わると、安心感がありましたw
安定感ある歌声もよかったです♪
● まとめ
最初は、なぜ放送時にあれほど人気だったのかよくわかりませんでしたが、最後には自分もなんだかんだ楽しめていました。
ひとつひとつのエピソードが特別面白いとか、
見所があるわけじゃないんだけど。
キャラが面白くて魅力があるからなのかなーと思います。
新田やアンズのような、いい子も多いですし。
単なるギャグ作品と侮っていると、
ボロボロ泣かされてしまうので気をつけてください^^