素振りをする素振り さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

歳の差恋物語

思いのほか綺麗な物語で良かったです☆

言葉の表現や心情が良く描かれていましたし、恋愛ものが苦手な私でもなんだか懐かしい気持ちを思い出させてくれるような甘酸っぱい物語でした☆

ストーリーは大体こんな感じ（ある程度私の憶測が含まれていますｗ）↓

面倒なので、細かい友人関係や登場人物は省略します（笑

風見沢高校に通う17歳少女「橘あきら」は優秀な高校女子陸上短距離選手であるが、アキレス腱断裂による怪我により、選手としての将来に暗雲が立ち込める状況だった。
怪我の治療の為に通っていた病院からの帰路途中に突然雨が降り注ぎ、雨宿りの目的でファミレスに立ち寄った。

すると、閑散とした店内から冴えない中年のファミレス店長「近藤正己」45歳が現れ、「あきら」が注文していないのにも関わらずコーヒーの持て成しを受け、「きっとすぐ止みますよ」と笑顔で接客してくれる店長のその姿にまだ恋を知らないその少女はときめいてしまったのだ。

そして、少女「あきら」はこのファミレスでアルバイトをすることを決心する。

因みに、少女「あきら」が想いを寄せる相手である店長「近藤」は小説家志望であったが、うだつの上がらない現状に嫌気がさした女房子供に愛想を尽かされバツイチ一人暮らしである。また、その外見からは想像つかないほどのロマンチストでもあり、自分に近づいてくる若い女の子をたぶらかすような人物ではなくいわゆる大人の男なのである。

店長「近藤」に思いを寄せる「あきら」は果敢にもアプローチを続けるが、ことごとくするりとかわされるのであった。（そりゃそうだｗ）

だが、二人の出会いはお互い良い影響を受けあっているのは確かであり、二人とも人として良い方向に成長を続けていくのであった。
そして、お互い目指すべき人生の岐路の選択肢に答えを見い出し、それぞれの道を歩んでいくのであった。完。

・・・みたいなかんじです（笑）

私も学生時代は陸上をやっていたので、「あきら」の友人関係がなんとなくわかります。　陸上競技ってのはリレーと駅伝以外は個人競技ですので、全てが自己責任ですからね。そこで生まれる友人関係、、、友達の数は少ないけど絆が深い友人、作中では「喜屋武はるか」のような親友、よくわかりますね～。

今の私よりちょっと年上の店長の立場とかもよく理解できます。
もし、今の自分に女子高生がこんなにぐいぐい近寄られたとしたら、なんなんだこの子供は迷惑だな、、、と当然思っちゃいますよね（笑
異性として見れませんからｗ　どこからどう見ても背伸びした滑稽な子供にしか見えませんｗ

しかしまぁ、少女にとっては、永遠の初恋相手でいいですね～。

店長にとっても、懐かしいような感覚を思い出させてくれるというか、伊豆の踊子のような感覚だったのではないでしょうか。

書く言う私も、思春期の頃に想いを伝えることが出来なかった思い人が当時の姿のまま鮮明に夢に出てくることが希にありますが、肌を重ねた相手は一度も夢に出てきたことはありませんね（笑
つまり、いい歳こいても永遠の想い人のような感覚があるもんです、はいｗ

そういう意味で、とてもいい話だな～と思いました。

そういえば、実写映画も一応見ましたが、アニメ版は映画を凌駕していたと思います。

追記：作中に登場する小説家の九条 ちひろと店長主体で話を作っても面白かったような気がします。
むしろ私は、そちらのほうを望みますｗ　個性的な九条さん、面白かったです☆

以上、作文でしたｗ