退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態：観終わった
行動することの大切さを教えてくれる良作
当サイトで1位なためアンチが増えている印象だが全アニメで1位ということを考慮しなければ良作の部類に入るし普通に楽しめると思う。
では作品の評価を記す。
まずこの作品は行動することの大切さがよく伝わる作品だった。
キャラクターがそれぞれ目的や動機は違えど南極を目指す姿は好印象。
努力描写が少ない、もしくはキャラが努力してないって意見を目にすることがあるが正直彼女達が南極へ行くためにとった行動、これが立派な努力描写だろう。
主人公のキマリは行動したい気持ちはあるものの1歩踏み出す
ことが出来なかったが報瀬の影響でバイトも始めたし赤点取らないように勉強もした。
そしてもちろん南極へ出発する。
報瀬は南極で行方不明になった母に会うために高校に入ってからバイト漬けの日々で周りの目を気にせず彼女なりの方法で頑張っている。
南極観測隊員で本も出版した母の顔で南極へ行こうとするがそれが彼女なりの行動だしそのための資金は誰にも頼らず自分で稼いだため物凄く立派。
日向はある理由から高校に行けなくなったが大学を目指して自分で勉強を頑張っているしバイトもしているため努力家である。
結月は親のエゴが原因で友達が出来ず他の3人に接触した理由も南極へ行かないためであったが3人に感化されて南極へ行くことを決意出来たのは立派である。
このようにメインキャラ4人が努力家であることは十分伝わる。
ただ、大人のキャラは軽い人物が多くて魅力が薄いのが残念。
またご都合主義とも耳にするがこれで{netabare}南極へ行けない展開{/netabare}が優れているとでも思うのか？
それこそこの作品のメッセージ性が分からなくだろう。
話自体もよく出来ており1話あたりの見応えが中々。
それに構成が上手いため全体を通しても無駄がなく良く出来ている。
作画も良好。
まずキャラデザは素朴な感じで等身大の女子高生という感じがして親近感がある。
それに周囲の物（道具など）はリアルで高クオリティー。
背景も一眼レフカメラで撮った写真のようにぼかしを上手く使えている。
船のCGが少ししょぼいのがやや残念。
声優は人気声優を中心に起用しているがアニメ声感が強過ぎて正直わざとらしかったためもう少し自然な声で演技して欲しかった。
また、自然な声の方がこの作品の作風に合っていると思う。
音楽も使い方は上手いが単体ではイマイチ。
向上心のある人や何か行動したいが踏みとどまっている人、多様性を受け入れられる人にはオススメ出来る作品だ。
だが一方、幸福度の低い人や常識だけに囚われている人にはオススメ出来ない作品である。
