ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
富田林、田舎ちゃうもん!
高校に入学したものの、自分が何をしたいか分からず悩む主人公“たまちゃん”が入部するのは、同人ゲームを制作するクラブ、その名もSNS部。
そうは言ってもザッカーバーグも裁判沙汰も出てこない。
また、本アニメの題名は“ステラの魔法”。これは主人公たちが作るゲームの題名であると同時に、そこには部の制作に対する基本的な考え方、姿勢が詠み込まれていることが語られる。
部の名にSNS、つまり人と人とのつながりをサポートするシステムを標榜している訳だが、真の意味は他にあった…。
同時期に放送された、同じ“きらら”の“NEW GAME!”の高校生版と言えなくもないが、
原作はこちらが先だ。
少し前の“ドージンワーク”の“ごちうさ”版と言った方が良いだろう。
これは、“ごちうさ”のキャラ設定が、いかに優れていたかの証明でもある訳だが、決して丸かぶりというのではない。
“きらら”系ではないが、“ゆるゆり”に近いノリを持つ仲間たちだ。先に“ゆるキャン△”を観ていたので、愛すべき彼女たちの先輩たちを感じさせてもらった。
周りを固める登場人物の声の人がまた豪華だ。
部長のシー先輩は“Reゼロ”の“ラム”、黒歴史を持つシナリオライター、アンダーリムの眼鏡っ娘、“アイリス”こと“あや”さんは“がっこうぐらし”のシャベルナイトの人だ。
才能豊かな音楽担当、活発で天然キャラの藤川歌夜(かよちゃん!うぅ…)は悠木碧さん。
何よりファザコンでおばあちゃんっ子、主人公の長縄まりあさんの可愛い熱演が光る。タイトルに使わせてもらったセリフがキュンとくる。
他にも個性的なサブキャラたちが繰り広げる掛け合いも小気味好く、スピード感のあるコメディに仕上がっている。
また、弱さや葛藤と言った負の感情も上手く表現され、ドラマが生き生きと進んで行く。
まぁ、どちらにしても、きらら系は奥が深い。当分楽しめそうだ。