Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
少女の価値を世界に示せ
この作品の原作は未読ですが、楠木ともりさん、石川由依さん、あやねるが出演されると知り視聴を決めた作品です。
キャラデザと物語の設定が好みだったので、毎週の視聴を楽しみにしていた作品です。
マナという能力を持つ貴族が、人類を守る責務を負う世界。
能力者の養成校に通う貴族でありながら、マナを持たない特異な少女メリダ=アンジェル。
彼女の才能を見い出すため、家庭教師としてクーファ=ヴァンピールが派遣される。
『彼女に才なき場合、暗殺する』という任務を背負い--。
能力が全ての社会、報われぬ努力を続けるメリダに、
クーファは残酷な決断を下そうとするのだが……。
「オレに命を預けてみませんか」暗殺者でもなく教師でもない暗殺教師の
矜持(プライド)にかけて、少女の価値を世界に示せ!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
メリダ=アンジェルはよく耐えていたと思います。
周りは同じ貴族でありながらマナ能力者ばかり…
というか、マナに目覚めていないのはメリダだけ…
そして彼女に付けられた二つ名は「無能才女」
言い換えると、養成校の誰より自分が劣っていることを自覚し続けなければいけない、ということです。
これがどれだけ辛いか…
アンジェル家は聖騎士の階位を継承する伯爵家で、メリダはそこの令嬢なんです。
だから爵位で言えば、そこら辺の貴族よりずっと高いんです。
でもメリダは家の爵位なんかより、喉から手が出るほどマナ能力が欲しかったと思います。
「マナさえあれば…」
きっと何度もこんな台詞を胸に秘めながら下唇を噛んでいたことでしょう。
ところが、偶然か必然か…メリダはマナを手に入れることができたんです。
これがどれだけ嬉しいことか…
ですが、メリダの位階は聖騎士では無かったんです。
これは後にもめるネタにも発展するのですが、メリダにとってはきっと位階なんて些細なことだったことでしょう。
何せこれまでずっと焦がれてきたマナを手にすることができたのですから…
正に世界が変わったと言っても過言では無かったでしょう。
でも、本当に大変だったのは、寧ろここからだったと思います。
マナ能力者は人類を守る責務があるのですが、メリダの周囲で誘拐や襲撃などの事件が次々と勃発するんです。
確かにメリダはマナに目覚めました。
ですが、目覚めたばかりでマナ能力者としての実力が伴う訳ではありません。
何よりメリダはまだ13歳の女の子なんです。
彼女自身は気丈で努力家ですが、一朝一夕で身に付く技術ではないんです。
wikiに位階に関する説明文があったので以下に転載します。
位階とはマナ能力者の持つ特性を11種類に分類したものだそうです。
これで、物語の中ではあまり位階に関する説明がありませんでしたが、下記の説明文を見ると物語の言動で不明だった点も理解できた様に思います。
下級位階
侍(サムライ)
攻撃:B 防御:C 敏捷:A 特殊:中距離攻撃C 攻撃支援:C 防御支援:-
敏捷性に長けた暗殺位階。適正武器は刀。外へ発せられる自分の知覚情報を削減する「隠密」と、自分の知覚能力を拡張する「心眼」によって敵を死角から葬り去る。
また、マナの収斂による中距離戦にも若干の適性がある。その反面、防御性能には期待できない。
舞巫女(メイデン)
攻撃:C 防御:C 敏捷:B 特殊:中距離攻撃A 攻撃支援:C(B) 防御支援:C(B)
マナそのものを具現化して戦うことに長けた位階。適正武器はチャクラム。
ミドルレンジからの多彩な立ち回りは見た目にも麗しく戦場に華を添える。
闘士(グラディエイター)
攻撃:A 防御:A 敏捷:C 特殊:- 攻撃支援:- 防御支援:-
抜きん出た攻撃性能と防御性能で敵を圧倒する位階。適正武器はメイス。
神官(クレリック)
攻撃:D 防御:D 敏捷:D 特殊:- 攻撃支援:- 防御支援:A
味方に己のマナを分け与える後衛位階。適正武器は杖。
魔術師(ワイザード)
攻撃:D 防御:D 敏捷:D 特殊:遠距離攻撃B 攻撃支援:A 防御支援:-
高い攻撃支援で味方をサポートする後衛位階。適正武器は長杖。
剣士(フェンサー)
攻撃:C 防御:A 敏捷:B 特殊:- 攻撃支援:- 防御支援:B
高い防御性能と支援能力を誇る盾の位階。適正武器は剣。
銃士(ガンナー)
攻撃:C 防御:C 敏捷:C 特殊:遠距離攻撃A 攻撃支援:B 防御支援:-
様々な銃器にマナを込めて戦う狙撃手の位階。適正武器は銃。
道化師(クラウン)
攻撃:B 防御:B 敏捷:B 特殊:中/遠距離攻撃C 攻撃支援:C 防御支援:C
他の下級位階の異能を模倣する特殊な位階。あらゆる強化適性が平均を下回る代わりに複数の異能が使えるが、同じだけ修行した正規位階には及ばず、複数の能力を伸ばそうとすれば他人の2~3倍の寿命が必要なため、よく言えば臨機応変、悪く言えば器用貧乏といった扱いをされがち。
上級位階
三大騎士公爵家が受け継ぐ非常に強力な3つの位階。上級階位の血には不可侵の優位性があり、下級階位どころかマナを持たない平民の血と混ざっても生まれてくる子供は上級階位を宿しているとされている。
聖騎士(パラディン)
攻撃:A 防御:S 敏捷:A 特殊:- 攻撃支援:B 防御支援:S
アンジェル騎士公爵家が受け継ぐ位階。適正武器は長剣。優れた防御性能に失った体力とマナを回復する「祝福」によって継戦能力が高い。
竜騎士(ドラグーン)
攻撃:A 防御:B 敏捷:S 特殊:対地攻撃S 攻撃支援:A 防御支援:-
シクザール騎士公爵家が受け継ぐ位階。適正武器は槍。恐るべき跳躍力と対空能力を発揮する「飛翔」による空中での高機動と、その速度と慣性を活かした強力な一撃を繰り出すことを得意とする。
全位階中最速を誇る反面、マナの消費が激しく燃費が悪いため、継戦能力は低い。
魔騎士(ディアボロス)
攻撃:S 防御:A 敏捷:B 特殊:- 攻撃支援:- 防御支援:-
ラ・モール騎士公爵家が受け継ぐ位階。適正武器は大剣。敵のマナを吸収し攻撃力に転化する能力による正面戦闘では無類の強さを発揮する。
オープニングテーマは、Run Girls, Run!による「Share the light」
エンディングテーマは、メリダ=アンジェルによる「異人たちの時間」
オープニングは今期の中でもお気に入りの1曲です。
エンディングはアニメの90秒だけじゃなく、フルサイズで聴くことをお勧めします。
エンディングも結構格好良いんですよ。
1クール全12話の物語でした。
メリダは、両親から生まれた実子であることを証明すると言っていました。
きっと、これからも様々な出来事があると思いますが、是非本懐を遂げて欲しいと思います。
それと気になるのは続編の行方です。
物語は思い切り途中で終わりましたから、続編が制作されると嬉しいです。
原作のストックも残っているようなので…