テナ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
目指せ全国!
こちらも、安定の面白さ。
第2クールからは部員の絆が更に深まります。
3年生の最後のコンクールにもなるかも知れない…それを知って必死に練習する…誰一人掛けずに全国へ!
この気持ちは凄くわかります。
チカ達には目標がある…全国へ行く事…それでは少し言葉足らずですね。
一緒に目標を立てた皆んなで全国へ行く事!
コレが彼らの目標なのですから、そのチャンスは次がラスト…
この事実が部員を更にやる気にさせ絆を更に強いものにしたのだと思います。
2クールでは沙和の話しも出てきました。
破門された彼女ですが光月家も動きだし関わる事となります。
過去に自分の気持ちを母に届けられなかった沙和そんな彼女は部活で皆んなと頑張って練習した成果…それを見せたくて彼女は母親に手紙をだすのですが…
そしてもう一人…副顧問でもあるアキラ先生
最初は冷めて冷たく当たっていたように見えてしまいますが、物語を見ていて…気持ちがわかります。
自分より才能がある人が大好きな琴を辞めてしまう…そしてその重責を背負う事になる…それは簡単な話ではなく…才能のある人と比べられてしまう…それは本人からしたら相当悔しいし苦しい事だと思います。
でも、比べられて怒られた本人が一番自分を責めてしまうと思います。
この場合はお兄さんですが…兄なら出来たのに…兄の様に弾けないのが悔しい…などでしょうか?
それでも、這い上がり今がある…私は彼女を最初見たとき闇が纏わりついたかのような雰囲気を感じました。
でも、それは…チカ達のキラキラした楽しそうな演奏…出来なくても何度もトライする姿…強い姿を見るうちに考えが変わり話が進むごとに光が射して行くのを感じられました。
そして、彼女は逆らえなかったお祖母様にも自分の意見をしっかり伝えられるくらいに強く成長したのでした。
このエピソードは結構好きだったりします。
彼女を通じてチカ達の成長も見えますし彼女自身の成長も見えますし中々深い話しではないでしょうか?
OPのラストがアキラ先生が1人虹を見上げていたのですが、彼女の心境の変化からかOPの表現方法が変わり沙和に手を差し伸べていました。
綺麗で美しい場所を見上げる事しか出来なかったけど、今はその場所に自分も立っていて生徒にも手を差し伸べられる強くて大きな存在になった彼女の心境を写してるのかもしれません。
こうした表現も事細かく凄くいいですね^ ^
ラストは演奏ですね。
本当に凄くいい演奏でした。
作中では皆んなが感動していましたが本当にその通りで音楽への力の入れようや制作側の気合の入れ様が凄く伝わる仕上がりになっているとお思いました(´艸`)*
多分、視聴者さんはこの結果を予想してたと思うけどさらにいい意味で予想の斜め上を行く感動がありました。
その裏で負けた学校もあります。
勝負の世界は残酷です…それぞれが負けられない理由を背負いステージに立っている…結果負けて仕舞えば泣いても叫んでも結果は変えられない…
でも、負けた時って謝っちゃうんです…あの時にああすれば…もしもあの時に…そうして自分が実力不足に見えてきて謝っちゃう…別に慰めて欲しい訳でも気にして欲しい訳でもなく…ただ、皆んなで頑張ったのに負けて悔しくて…だから敗者に出来るのは、想いを託して勝者に頑張ってもらい、次に力を付けてリベンジする。
この作品は細かな部分もよく描かれて居て負けた学校も短すぎず長すぎずしっかりその後も見せてくれる部分だと思います
そして沙和も母と和解ができました。
このシーンも良かった。
次はしっかり伝わった…長かった…辛かった…それでも最後はちゃんと伝わった!
このシーンも本当にいいシーンです。
また、OPが桜咲く岡から沙和と沙和ママが2人きりのシーンを加えてきたw
また、こんな細かな演出して素敵じゃないかw
最終回…タイトル…スタートライン…
そう、彼らはまだスタートラインにたったばかり…沢山悩んで、悲しんで、笑いあって、手を差し伸べあって、沢山の経験を乗り越えてのスタートライン…次は全国だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!