KomcHi さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
希望がページをいまめくるよ
見終えました。
本を愛している大学生の麗乃は、
念願である図書館への就職が決まってすぐに、
不慮の事故で命を落とします。
気がつくと麗乃はマインとして転生していましたが、
その時代は本は貴重で読むことは困難。
どうしても本を読みたいマインは、
どうするのかという物語。
中世ヨーロッパ辺りの時代でしょうか。
本はおろか、紙さえもほぼ無い時代。
紙がなければ作れば良い。
文字が分からなければ学べば良い。
どこかDr.ス○ーンに似てはいるものの、
科学よりも本造りの方が身近に存在していて、
馴染みやすいなという印象です。
見た目は幼女、中身は大人。
粘土板から始まり、試行錯誤の末、紙の作成に成功します。
いやぁ、執念ですよねー。
そのままの意味で本に命をかけています。
ただ、マインという体は虚弱体質で、
良く熱が出て寝込み続けるのもしばしば。
それは「身食い」というもので、
熱の原因は、体内の魔力であると判明しました。
どうやら魔力をもって生まれた平民に起こるようで、
平民は体内で制御するのが難しいのでしょう。
このままだと死んでしまう。
せっかく紙が出来てこれからって時に、
魔力に飲み込まれて命を落とすなんてやりきれませんね。
生き残るのには巫女見習いになって、
聖杯という魔道具に
魔力を吸い取ってもらうしかないようで。
結果としては良い待遇で巫女見習いになれました。
しかしその巫女見習いになるのに、
色々ないざこざがありました。
深くは書かないのですが、
神官長が良い感じにクズです 笑。
最終話では巫女見習いから
司書になるために手段を選んでいられません
とサブタイトルを回収し、一期はここで終わります。
この物語は魔力をもったマインに
転生することに意味があるんだろうと思います。
過去は苦しめられた魔力ですが、
自分を護る手段としても扱えますし、
平民が貴族と渡り合う為に必要な重要なファクター。
かつ現代の知識を加えて、
まさにこれから下剋上ということなんだと思います。
死なない方向で話が進んで良かったなと思うと同時に、
二期では貴族共を蹴散らす姿も拝みたいですね 笑。