プラント浜口 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2019年時点で私史上最高アニメかもしれない
■総論
・物語が奥深い&設定がそこまで浮世離れしてないのでリアル感ある
・セレソンを通して、「日本を救う」という高い視座から物事を思考する機会を得られる
・視座が高い朗と放映当時の2009年の「普通の人」として登場する咲との恋模様が、普通のアニメと違って心の深い部分で繋がってるようで素敵。シリアス系のテーマのアニメで恋愛要素があるのも良ポイント!
※あえてケチをつけるとすると、セレソンを全て登場させなかったことくらいかな
■各論
・セレソンという制度
-朗が物部と対比されているように、各人が一定レベル以上のロジックでもって正義を定義して実行してる点が面白い。Mr.OUTSIDERが選別したのが良いフィルターとなってて、単なる快楽主義や愉快犯的な輩がいないのが良い
・視座の違いの面白さ
-常に日本を良くするためには?の視座から考える朗と、咲を中心とする普通の大学生らとの思考回路の違いに考えさせられる
-やはり巻き込む人数が多い朗の視点で考えると、想定すべき要素が多いからこそ深く思考できる
-一方で、「普通の」人達の言動を見てると、人を動かすためにはこうしたことを考慮していかなければいけないのだな、という人間観察の良い材料になる
・放映当時の世の中へのメッセージ
-おそらく本作のメッセージは「ニートって揶揄される人材も使えるよ。ニート&ニート予備軍だけでなく、日本人みんな悲観しすぎずに前向きに生きていこうぜ」だと思う
-本作が放映された2009年4月~6月の当時を考えると、昨年にリーマンショックがあって、経済全体が冷え込む中、なんかパッとしない日常を過ごす若者が多く、若者批判するじいさんが多かったのではないかと思う。
-その時代にあって、朗と咲の年齢設定、セレソンの設定はほんとに秀逸
※私なりの「日本を良くする方法」はTwitterへ
https://twitter.com/spiritcosulting/status/1211162439024181249?s=20