二足歩行したくない さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
マイル様のスマイルが目当て
平均以上の能力を持ち周囲から常に期待の眼差しを受けて育ってきた女子高生「栗原海里」は、ある日、大型車に撥ねられそうになった少女の身代わりに撥ねられ死亡してしまう。
その少女は実は人類にとって非常に重要な発見をする予定の人物だったため、世界の創造主より彼女を救ってくれた礼として異世界に転生する話を聞いた海里は、生前の苦い経験から"その世界の平均的な能力値"を持った、ごく普通の女の子として生まれ変わることを希望する。
しかし、生まれ変わったその体は、剣や魔法の才覚が凄まじく、まともな人間の能力を軽く凌駕していた。
彼女の能力値は、神や最上位種である古龍を含めた全存在の最大値と、最小値の平均値で、人としてはありえないチート的な値となっていたというストーリー。
異世界転生もの、努力せずにチート能力を持ち、可愛い女の子だらけのぬるアニメで、仲間たちと楽しく元気に冒険する展開となっています。
登場人物は女の子のみで、キャアキャア言いながらスキルアップし、周囲から一目置かれるパーティーになる下りは見ていて非常に清々しかったです。
唐突に始まるシリアス描写や、作品によってはガチグロ描写になってもおかしくないような、罪のない人々が惨殺される展開もサラッと流してきます。
また一方で、ドラえもんやジョジョ、ドラゴンボールのパロディをぶちこんでくるのが香ばしくってならないです。
こういうの入れとけば喜ぶんでしょ?というのが透けて見えて、好き嫌いが別れそうなポイントですね。
個人的にはこの痛々しさには若干のキツさを感じました。
ストーリーの粗、構成の甘さは枚挙にいとまがないため、アニメを真面目に見ているような人が見ると低評価になるのかなぁと思います。
ストーリーの矛盾だとか作画だとか真剣さだとか、そういうのいいから、お気楽極楽にアニメを楽しみたい方向けの作品だと思います。
私的にはあまり深く考えずに頭空っぽで見ることができる上、マイル様のお気楽スマイルは大変癒しだったため、見て良かったです。
マイル様は癒しやでマジで。
癒しといえば、本作のエンディングは何気に名曲だと思います。
"ミライはきっと明るいよって、ちょっと前の自分に伝えたい"のフレーズはもうね、何かある度にリフレインすることになりそうです。
こういうアニメがもっと見たいと思うのですが、ありそうでなかなかない系なので、貴重な一作だと思うですよ。