タマランチ会長 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
軽いノリで徹底抗戦したものの、絶望的な状況に追い込まれてさあ大変・・・それでも懲りない面々になんだかな
ちょっと古い作品で、政治を交えたリアルでハードはSFを描きたいんだって意気込みは伝わってきる。
しかし、そもそも彼らが王国に反旗を翻したのも、親が殺されたとか、国がなくなるとか、そういう切迫した事情もなく、若気の至りというか、ちょっと軽かったような印象。それなのに、いざ戦闘が始まると仲間はどんどん死んでいくし、絶体絶命で未来の無い状況まで追い込まれちゃうんだから、彼らにしたってなんてことしちまったんだと後悔しきりだろう。まあ、そんなひどい目にあってさえも、最後っ屁をかまそうと頑張るんだから彼らには頭が下がるが、エンターティメント的にはアリなのだろうが、リアリティ的にはどうかなと。映画「Uボート」では、自分を極限まで追い込んでみたかったと潜水艦に乗り組んだ主人公が、もう浮上できませんって状況に追い込まれて、「これが現実なんですね」と若気の至りと自分の甘い考えを後悔し、むせび泣くような描写と比べると、やっぱり軽いんだよなあ。大体、彼らは振り払う火の粉を払うためとはいえ、相手の戦艦を何隻も沈めているし、かなりの人を殺しているわけだからねえ。若気の至りでそんなことやっちゃっているんだから、連中にはその辺もしっかり反省してもらいたい。
当時の作品としては面白かったと思うから、凡作ながら、面白い方の凡作としておきます。