ウェスタンガール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そこにある境界
京アニらしいと言えばそれまでだろうが、それだけで片付けることの出来ない何かを感じる。
主人公たちの、不思議なほどの落ち着きを伴う日常。
それとは逆に、避けられない運命の理不尽さは、強大なトルクを伴い、止まることなく回転し続ける。
にも拘らず、彼らの間には、決して失われない関係性の妙を感じるのだ。
異界師と妖夢との緩やかな共生関係がそれである。
狩るものと狩られるものという短絡的な関係ではないことは自明で、むしろそれぞれを補うことで均衡を保っている。
京アニワールドが醸し出す良心、プラトニックな愛情表現のなかで、栗山未来と神原秋人が体現する“境界”が切なく、愛おしい。