tinzei さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
戦闘シーン以外良い所が見つからない
現実世界に絶望していた二葉はある日異世界に行きたいと願う、すると知らない場所に立っており、近くに金色のパンツをはいた子供がいた。
中国制作アニメ『TO BE HERO』の続編、全7話。
前作で主人公だったパパ、ミンちゃん、萌萌などが出てくるがストーリー自体は前作と関係ない。
前半と後半で話が分かれる。
前半は異世界に迷い込んだ二葉が異世界での出来事を描きながら現実世界の回想と交互に描く。
後半は幼馴染がいなくなった理由を知り、その原因となった人物と戦っていく。
前作と異なる点と今作の特徴を書くと
・まずストーリーが大幅に違う、内容が異なるのはもちろんだが質が違いすぎる、前作は「アホっぽさ」を前面に出したドタバタコメディだったのに対して、今作はシリアスパートの連続、特に現実世界の話は前作からは考えられないくらい重い。
・作画が全く違う、前作はストーリーに合わせてフザケたような作画でデフォルメキャラも多かったが、今作はシリアスパートに合わせて等身大のキャラが多い、ただ異世界に関しては見た目が子供のため、多少コメディちっくな見た目になっている。
・中国制作のアニメだが前作は全編日本語吹き替えだったのに対して、今作は現実世界では中国語、異世界では日本語と分けられている。もちろん中国語のパートは字幕が付くから気になるということはないが、逆に中国版だとどうなってるのか気になる。
・前作はopが日本語、edが中国だったが、今作ではどちらも日本語の曲、しかもedに関しては何故かダンレボ風アニメーション・・・・・・・
・今作では戦う手段としてスピクローというものが出てくる、これは持ち主が身に着けてる衣服が変身したもので、メーカーが外国だとその国の言葉で話す。
・全7話しかないため、異世界での戦闘が一部省かれている、何故7話しかないのかは分からないが、まあそれなりの理由があるのだろう。
といった具合に前作と全く違った作品になっている。
はっきり言ってクソ作品、前作もある意味ではクソ作品だったけど、今作は正真正銘のクソ作品で、観た後に記憶を消したくなるような内容だった。
上でも言った通り、前作とは打って変わって超シリアスな内容、ちなみにその内容の一部をまとめると
{netabare}≪幼馴染三人組(二葉、光、超)がいて、二葉の両親、光の両親、超の父親は学生の頃からの友達だった、だが三人が幼い頃、光の父親は製薬会社のデモで死に母親も頭を打ちおかしくなってしまった。
‹略›
その後光が行方不明になり、二葉以外が光のことを忘れてしまう、二葉は皆で埋めたタイムカプセルを見つけ光が存在していた証拠を見つける、光が埋めたノートを見て即座に光の母親の下に行き問い詰める。
実は製薬会社に勤めていた光の父親が会社の不正を見つけデモを誘導し暴こうとするが、製薬会社社長令嬢と結婚し一緒に不正を暴くはずだった超の父親が自分の野望のため光の父親と義父の社長を殺し会社を牛耳っていた。そのことに気付いた光の母親は真実を知っていることがバレれば殺されると思いおかしくなったフリをしていたのだ。
たまたま父親のノートを見つけ真実を知った光は二葉と二人で夜逃げしようとするが超の父親に見つかり殺されていたのだった、光の母親は悔し涙を浮かべながら「どうすることもできない」と諦めるしかなかった。≫{/netabare}
いやいやいやいや、ふざけんじゃねえよ、こっちは前作のノリを求めて観に来てんのにクソみてえなシリアス作品観せやがって、しかも序盤は異世界での話だから少しコメディがあって「前作よりコメディ少なめなのかぁ」ぐらいに考えてたから結局最後まで観続けちゃったじゃねえか、もし1話からシリアス全開だったら間違いなく切ってた。