タック二階堂 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
有川浩の大ヒット小説のアニメ化。
詳細は原作の「図書館シリーズ」を読んで
ください。
原作は同シリーズをはじめ、自衛隊3部作、三匹の
おっさんシリーズなどを世に送り出した一般文芸
でも活動している「永遠のラノベ作家」を自称する
有川浩。
制作はPSYCHO-PASSのProduction I.G。
放送はノイタミナ枠。メインキャラの声優に
井上麻里奈、前野智昭、沢城みゆき、石田彰、
鈴木達央という、すべてにおいて豪華な作品です。
とりあえず状況〇四まで観ました。
とても11年前の作品とは思えないクオリティ。
なんでスルーしていたのか不思議でなりません。
総括は完走後にでも。
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
茨城県展で『自由』を展示することに反対した
良化隊との武力衝突。その目論見を砕いた図書隊
でしたが、隊長の玄田は凶弾に倒れ、良化隊と
裏でつながっていた無抵抗派の茨城図書館の
館長は蔵書を燃やすという暴挙に。そして
その際に堂上がショック性の病に倒れてしまい
ます。
まあ、そんなあれこれも最終話には方が付きます。
最後には王子様と郁が抱き合ってハッピーエンド。
めでたしめでたし。
ある意味、よくこの内容のアニメをフジテレビの
ノイタミナでやりましたよね。
本編の最終回付近で出てくる「体制にべったりの
偏向報道」って、まさに自社のことじゃないのw
{/netabare}
「表現の自由」「言論の自由」を弾圧し、自分に
都合の悪い物を処分するといった戦時の検閲を
復活させた体制サイドの良化隊に対し、
国家による自由への蹂躙を、図書館・書籍という
切り口で抉るような内容になっています。
作品内は2019年の出来事になっていますが、
ま、銃撃戦こそないものの、同じ年の今も似た
ような情勢ではありますね。
ある意味、いろいろ炙り出せる作品ではあるかな。
ラブコメ要素は、なかなか悪くありませんでした。
長身、脳筋、乙女、バカという郁のキャラは、
非常に可愛らしかったですね。
ストーリーも、ほどよく1話完結物、続き物を
散りばめ、飽きさせることなくまとめました。
少なくとも、ムキになって物語を嫌う理由は、
一般的には無いかなとは思います。
良作一歩手前の佳作といった感じでした。