たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
国内産「ハイファンタジー」
エルフの耳が尖ったデザインになったのは、この頃の原作「ロードス島戦記」における押絵を担当していた「出渕裕」(機動警察パトレイバーなど)さんがそう書いたからだと言われていますが、残念ながら、西洋美術ではその前から「エルフは長身の細長で、尖った耳をしている。」という伝承が有り、それを日本的に解釈したのが昨今のデザインだとされています。
最近はアメリカでスーパーヒーローものと同じく、「ゲームオブスローンズ」や「ウィッチャー」などのダークファンタジーが流行っているので、日本においてのファンタジーは「なろう系」やパロディ路線が強いのですが、大昔には一度こういった「ロードオブザリング」的な「ハイファンタジー」を描こうとしていた時代があったのです。
しかし、本格的なファンタジーとしては大ヒット作の「ベルセルク」があるだけでなく、日本のアニメ的なビキニアーマーや可愛い萌えキャラが出てくるような作品が主流となってしまっているので、ハイファンタジー路線は途絶えてしまいました。
やはり、ちょっとやそっとの設定では女性向けも難しいだけでなく、男性にも訴求力が薄いので。。。
時代というものはかほどに残酷なわけですね。