ツークツワンク さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
血みどろな戦いの中でギャグをやるのは……
漫画の方は未読
大ヒット作品ということで見る前からハードルを上げ過ぎたのかもしれないけど期待してたよりは……という印象
この作品の傾向としてシリアスとギャグをごちゃ混ぜにしたり、敵が最期に不幸だったアピールしながら死んでいくのがパターン化していくんだけどここら辺の作風が自分には合わなかった
一人で戦っている時は良かったんだけど、鬼殺隊になった後は基本的に味方とギャグをかましながらシリアスな殺し合いをするのが見ていてきつい
死人が出ているのに味方としょうもないことでぎゃあぎゃあ騒ぎながら戦っているせいで緊張感がなくなってしまう
うるさいだけのギャグはお世辞にも面白いとは言えないし、バトルとギャグは分けて欲しかった
敵を倒す瞬間に回想が入って実はこんな悲しい過去があったんだぜ~って成仏していくんだけど、個人的にはそういう悲しい過去を吐露するも主人公がそれを論破しながら倒していく方が好きだから、死んだ後にお前も可哀想な奴だったんだな~って締められるのは苦手
大量殺人鬼が死刑寸前で俺にも悲しい過去があってだなとか言い出しても同情できないのと同じ気持ち
バトルの方も頭脳戦の要素があまりないせいで、前の戦いの経験やその場にあるものを生かして戦うより、後出しジャンケンで次々必殺技を繰り出すので爽快感がある一方で大味な印象を受けてしまう
あと気になったのは説明台詞の多さ
倒れた鬼殺隊が映る→「鬼殺隊員が倒れている!なにがあったんだ!」
ねずこが背中の箱から出てくる→「鬼の女が背中の箱からでてきたぞ!」
小説ならともかく見ていて分かることをいちいち台詞で説明するのはテンポが悪い
色々酷評してしまったけど作画、音楽、主題歌が良く、ストーリーも小難しいことはない少年漫画って感じなので一気に見てもだれない点は良かった