うに さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
2期が最高に面白い!
1期
CG:◎
曲:○
ストーリー:△
キャラ:△
2期
CG:◎
曲:◎
ストーリー:◎
キャラ:◎
1期は正直期待外れでした。配信要素がなぜライブと繋がるのか理解できず、薄味なシナリオと相まって見ていてあまり楽しくありません。話は流し見で、終盤のライブシーンを楽しむというスタイルでなんとか視聴を継続していました。それでもサマーメイドのSCSGだけで十分に楽しませて貰えましたが。
その評価が変わってきたのは1期の終盤からです。アンジュさんの引退を阻止するという明確な目標が立てられると、今まで無味無臭だったアイドルたちが一気に輝き始めました。50話の〆ではそれまでなおざりな視聴態度だったにも関わらず、不覚にも涙してしまいました。
そして始まった第2シーズン、新キャラがことごとくキャラ立ちしていて本当に全ての回が面白い!OP,EDも超カワイイ!!頻繁に新曲が出てくる!!!
年間を通じてハズレ回が無いアニメはプリチャンの他に存在するでしょうかと問いたくなるほどの完成度です。
まずメインストーリーの中核を担う虹ノ咲だいあが素晴らしい。メカクレコミュ障でプリチャンオタク、8画面PCでアイドルの盗撮画像を鑑賞し中の人にドン引きされるというなかなか斬新なキャラ設定です。でもそんな虹ノ咲が内気な自分と葛藤し、周囲の手助けによってそれを乗り越え成長していく姿は美しく儚いのです…虹ノ咲が頑張る回は大体泣いてます。
もう一組の新キャラは黒川すずと金森まりあですが、この2人も最高です。紆余曲折の末にリングマリィというユニットを結成するのですが、この2人が歌う「インディビジュアル・ジュエル」は自らの理想とするものは譲らないけれど、互いの個性は尊重し合うというメッセージ性の強い楽曲となっています。個人主義が先鋭化し逆に個性が失われかけている現代社会において、「バラバラこそキラキラ」という歌詞は本当の個性の大切さを教えてくれたような気がします。
まりあは狂気と笑いとかわいいを、すずは努力と才能というテーマをプリチャンに持ち込みました。正直、努力VS才能という図式は嫌いなのですが、今までの努力が否定されそうな大いなる才能にぶち当たって落ち込んでも、すぐに前向きに歩き始めるすずちゃんはとても好感が持てます。プリチャンはこういう所に嫌味が少なくて好きです。
そのすずちゃんを勇気付けるのはかわいいばっかり言ってて何も考えてなさそうなまりあってのも良いですね。まりあの「かわいい」はあらゆる存在に対する肯定であり、まさにその名の通り聖母のような慈愛の精神を持っているのですが、そんなまりあでも、人々の不和や悲しい出来事に対しては「かわいくない」と表現するんですよね。ただの全肯定だけでなくまりあなりの正しさがある所に、彼女の本質的な優しさを感じます。
1期からの継続メンバーもますます魅力的になってきました。
主人公である桃山みらいは1期の頃はあまりに無感情な反応が逆に個性的だったのですが、2期からはまさに主人公の面目躍如、OPからカワイイを振りまいています。ライブCGもかわいさ満点で、TVの前で思わず虹ノ咲になってしまいます。個人的にはさらちゃんと影で付き合ってそうな雰囲気を匂わせてくるのがツボです。
萌黄えももノーテンキな応援娘という印象から、赤木あんなとの絡みでどんどんキャラに深みが増してきました。えもちゃんはえもちゃんなりに結構色々考えてるんだなぁと。
青葉りんかは勇気が出せない人達を後押しするお姉さんとしての立ち位置を確立しましたね。作品のテーマである「やってみよう!」を体現する、良いキャラになったと思います。
メルティックスターの面々も凄く好きです。この3人の楽曲は本当に恵まれてるなあと感じます。若井友希さん作詞作曲の「My Secret heArtbeats」が特に好きで、さら様の流し目に何度も夢女子にされてしまいました。
なんだかんだ書き並べましたが、伝えたいのはこの一点のみ。プリチャン2期最高!