シャベール大佐 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
作風やクオリティは前作そのままに、物語完結までしっかりと描き切った2期
1990年代の川崎近辺を舞台にした、ゲーム好き少年少女のラブコメ作品の2期。1期がテレビで全12話、その後OVAで第15話まで描かれており、この2期は第16話~第24話までの全9話となっています。今回、テレビではOVAの第13話から続けて放送されたので、ここでは便宜的にOVA部分も含めての感想とします。
内容は、完全に1期からの続き。作風もそのままに、物語完結までしっかりと描き切っています。前作の長所は、コメディと純愛ラブストーリーが高いレベルで両立していたところでしたが、それはこの2期でも最後まで貫かれており、最終回のクライマックスなど、感動的なのに笑えたりして、大満足のフィナーレでした。1期から通しての全24話という分量は、アニメ作品として特に長大というわけではありませんが、主人公の小学6年から高校2年までという物語内の年月には十分なボリュームがあり、そこで描かれる恋は、時間的にも距離的にも、なかなかの大恋愛だったりします。終盤には春雄の男としての成長も感じられたりもして、ひとつの物語として、かなりの満足感がありました。
その他、基本的な感想は前作と共通ですが、特筆すべきこととしては、今作では晶の姉の真が脇役としてとても良い味を出しており、とりわけ春雄の母と絡むシーンは鉄板で面白かったです。それぞれの声を演じた赤﨑千夏と新井里美も役柄にぴったりでした。音楽は、OP、EDとも、曲自体も悪くないですし、作品の雰囲気にも合っていたと思います。作画はCGですが、作品を楽しむ上で全く支障はなかったです。直線をわざとギザギザに描いている背景画も温かみがあって素敵でした。
最後まで観終わって、内容にも、クオリティにも、全く文句のない続編でした。1期から全部含めて振り返っても、とても質の高い作品だったと思います。
あと、どうでもいいことですが、個人的には小春派です。