タック二階堂 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
まさにジブリ級。テレビアニメでやるクオリティかこれ?
詳細は公式サイトでも見てください。
まだ「Levius -レビウス-」も観てないというのに、ポリゴン・ピクチュアズの新作がNetflixで全話配信されちゃいました……。
まあ、観たくなったら一気に観るとして、とりあえずフジ「+ultra」と同じペースで観ていこうかなと思いますよ。
初回は舞台と設定説明の導入。
ま、簡単に言えば商業捕鯨の話を龍に置き換えましたよという感じです。
龍を狩りました。解体ショーやって、肉や内蔵を売って生計を立てているクルーたちがいますよ。一時寄港している土地土地の人は、捕龍のクルーたちを下賤に見ています。でも、龍が出て困ると助けを求めますよという。
で、初回は龍を狩り、その母親が怒って復讐に来たところを返り討ちにしましたという。まあ、ポリゴン・ピクチュアズが「ウチの技術力は凄いでしょ」というのをお見せした感じ。
ストーリーはこれから。
ただ、ジブリのような世界観、飛行船の造形、3DCGの進化を目の当たりにして、これは凄いと純粋に感じました。継続視聴します。今後のストーリーも期待できそうです。
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
と言いつつ、ネトフリで4話まで視聴。
これはめっちゃ面白いです。
とにかくナウシカをはじめとしたジブリの影響を色濃く受けています。雲の描写やBGMの感じとかもナウシカっぽい。各話、ちょっとずつ主要キャラの深堀りをしていきます。それぞれのバックボーンや、なぜ捕龍船に乗ることになったのか、とか。
シリアスとコメディのバランスもちょうど良く、捕龍がメインではなく、龍をめぐる旅と、その人間模様を描いている感じです。
{/netabare}
正直、今クールの前は「レールガン」の3期くらいしか見どころがなさそうと不安でしたが、蓋を開けてみれば、これや「映像研」といった力の入った作品が出てきて、1クール楽しみが大きくなりましたね。
まあ、この作品はもう全話配信されてるんですけどもねw
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
大きな街での巨大龍捕獲作戦まで観ました。
ジローとカーチャの淡いラブストーリーも含めて、かなり感動的なエピソードでしたね。
{/netabare}
こりゃジブリ級の傑作です。
ジブリっても、ナウシカとかラピュタあたりの、いい感じの中世ヨーロッパ的な世界観。背景美術の美しさは、まさに劇場版レベル。
ありがたいなあ、資金が潤沢なネトフリが、こういう良質な作品にお金を出してくれると。NHKの映像研もそうですが、やっぱり十分な予算と製作時間があれば、名作はちゃんと生まれると認めざるを得ないでしょうね。
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
タキタが捕龍船から落下し、マタギに助けられ、自分が手にかけて食べた龍の子供を群れに返すまでのエピソードで終了でした。
龍の子供が非常に可愛らしく描かれていて、しかも捕食者と被捕食者という関係性に、愛情が絡むというテーマを投げかけるもの。
「次に出会ったときは捕まえて食べることになる。それまでは誰にも食べられちゃダメよ」というタキタの「オロチ捕り」としての成長が描かれていました。
{/netabare}
ストーリー、作画(3DCGの動画表現)、声優の豪華キャスティングや演技、BGMを含めた音楽、生き生きと魅力的に描かれたキャラクター。どれをとっても数年に1本出るか出ないかの高いレベルの作品です。
かなりジブリの影響を受けているとは思いますが、それが良いほうに転がっているかなと。スタジオカラー「龍の歯医者」と似た世界観ですが、完成度はこちらのほうが上だと感じました。
我慢できずにネトフリで一気観しちゃいました。サブスクで追いかけてでも観るべき素晴らしい作品だと思いますよ。