TAMA さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
Finding my life in the 『KEMURIKUSA』
『けものフレンズ』が苦手だったのでこの作品もスルーするつもりでしたが、好きなアーティスト『ナノさん』が歌ってたので視聴しました。
んで結果は… RPG系が好きな私には合ってた作品でした。観た感じだと謎は結構残ってますね。
原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話・30分アニメ)【Twitter公開の0,5〜0,9話(話数?も一話アリ)+TwitterやYoutubeやニコニコ動画でも12,1話のショートストーリーもあります。】
崩壊した世界で生き抜いて行くSF物語と想像して頂ければ。バトルもあるのでアクションも追加かな。
簡単に。
廃墟が広がる薄暗く赤い霧がたちこめる世界。
そこには『りん』『りつ』『りな(りなっち、りなじ、りなぞう、りなよ、りなこ、りなむ)』の姉妹が水を探して生き抜いていた。ただ水を手に入れるのは簡単ではなくなぜか姉妹を攻撃してくる『赤虫』と戦う。
ある日、水を回収していたら記憶喪失の青年『わかば』と出会う。姉妹達には警戒されるがあるキッカケで警戒は解かれないが共に行動をする事になる。
「一島」で姉妹達は果てる覚悟だったがある理由で水が豊富にある新天地を目指す為に移動をする事になるが果たして…
…ってとこですね。
最初観た感じだとチュートリアルで失敗してるかな?と思いました。私はRPGゲームやSF(ファンタジー要素が高いのに限る)が好きなので足らない設定や足らないストーリーを想像して楽しみました。
後に(11話で)伏線回収して色々繋がりますが、それでも足りないと思うのでそこが勿体無いかな。結構11話の回収は良かったんだけどね。
なので想像するのが苦手などの方は評価を低くする要因になると思います。これは原作か脚本なのか分かりませんがね。
後、評価を低くする表現としては「ナッ!」や「ニャ」とかの語尾が受け付けないとかですかね。アニメ・ゲームとか慣れてないと拒否反応する人が出てくるかもしれません。
ただこれは意味がある事なので仕方ない。最終話で謎が解けますのでお付き合いして下さい。
なので私は崩壊した世界である場所で繰り広げられる一部分を描写した作品だと解釈しました。Youtube等で放映されてる最終話後の後日談(12,1話)はまだまだ続くストーリーみたいな展開なのでそう受け止めてます。
さて、ちょっと否定的に入ってしまいましたが私は結構好きな作品です。世界観と11話の回収の綺麗さ、そしてOP曲のカッコ良さ+詩の良さ、ED曲の表現の仕方、特にED曲は11話の表現と最終話の表現は凄く好きです!最終話のED曲のホワイトアウトするとこの一瞬の演出は『ビクッ!』ってしました。
(最終話ED曲はアーティストも必聴ですよ♪)
個人的にはまだまだ続きそうなストーリーだし世界観が世界観なのでRPGゲームとしてやってみたいと思いました。謎がかなり残ってるのでやり方次第では良作になるかも?と。
1番はやはり『ケムリクサ』かな。どうして使えるかもなんとなく使えるだったし、色違いで効果が全く違うものだし姉妹によって得意とする色の『ケムリクサ』がある。(11話で少し分かります)
でも攻撃にも防御にも回復にも補助にも『ケムリクサ』が使えるってゲーム向きだなぁ。
ノーマルED曲の各キャラがある表現をされるのですがその表現が意味が分かると妙に切ない。
そして2周目視聴すると『さいしょのひと』の気持ちや意味が世界が分かり切なくなる。(設定だけの『ななし』がもし表現されたらもっと切なくなるかな)
『さいしょのひと』と共に居た○○が『わかば』と会ってその後の展開は胸が苦しくなります。
なぜ姉妹と一緒に行動しないのか、なぜそう出来ないのか、ある人物達の描写が9話で少し分かって最終話で合致した時は少々辛かったです。
『ケムリクサ』ってそんな事も出来るんだ。
ちょっと最終話に不満を言うなら『わかば』が走ってるとこの描写後、背景が変わった後が一時停止みたいになってたのが残念。制作に時間が足りなかったのかな?
ただ最終話はCM挟まずに全て流したのはかなり良かったです。熱量そのままに観る事が出来ました。
結構謎が残ってる作品なのでここらで締めましょうかね。
ちょっと面白かったのが♯8後のCMですね。まさか『どん兵衛』とコラボするとはね(笑)
あーそうですよ。食べたくなってコンビニで買って食べましたよ!気分がうどんだったのできつねうどんの方ですが(笑)
お湯を沸かすのも『ケムリクサ』を使ってたりとそこは中々良かったな。『キイロ』とかもね。
後驚いたのが『CV小松未可子さん』の『シロ』ですね。「え、これ小松さん!?」ってなりました。
ちょっとしたとこだとガヤでキャラ達が何か話してるとこが気になりましたね。所々ありますから聴き逃しなく!
個人的には『りょく』が好き(笑)面白い!
さて、感想で書いた通り話数の後半で伏線回収等がありますが最初はちょっと物語に入りにくい可能性があります。多少難はありますがSFや想像するのが好きな方にはオススメしたいですね。
最後は『ナノさん』の詩と『ワカバ』の言葉を借りて少し謎を残して終わります。
『ワカバ』
「好きなことして、楽しく生きて」
『さいしょのひと』
「すきにいきてもらえるとうれしい」
さて、『わかば』では無くなぜ『ワカバ』なのか?
『さいしょのひと』はなぜそういう言葉を残したのか。
それでも『姉妹』と『わかば』はアクセルを踏み込んでトンネルを抜け出して痛みを追い越していく。
終わらないアゴニー(アゴニーは「苦痛」「苦悩」「苦悶」「苦闘」など)
Finding my life in the 『KEMURIKUSA』
(※和訳・ケムリクサで私の人生を見つける)
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たつき監督、これでも楽しめましたが12,1話をやったからには続きを作ってほしいです。ここを見てるかは分かりませんがあそこまで新たな謎を用意したなら続きを観たいです。
以上です。ありがとうございました。
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※追記。
『ナノさん』の『KEMURIKUSA』の歌の間奏部分の英語詩を独自で訳しました。合ってなかったらごめんなさい。
Memories of the days when we believed light was forever
Are now just the shadows that we will always remember
If ever you’re losing every strength to keep fighting on
As long as the fire burns in your heart you can go beyond
Inside of the smoke we’re drowning in, suffocating sanity
With every breath we’re taking in, running from reality
The trauma echoing within is blinding us, we cannot see
Will your life persevere or surrender to this agony?
のとこ。
これは…↓
光は永遠だと信じていた日々の思い出
今、私たちはいつも覚えているだけの影です
あなたが戦い続けるためにあらゆる力を失っているなら
心の中で火が燃えている限り
煙の中は正気を窒息させる
息を吸うたびに、現実から逃げていきます
内に響くトラウマは私たちを盲目にしている、私たちは見ることができない
あなたの人生はこの苦痛に耐えるのか、降伏するのか?
だと訳しましたし解釈しました。
所々私の英語力の低さが伺えますが(汗)
それでも英語詩のとこも含めこの物語を盛り上げてるのが伺えました。
命(ともしび)消えて 容赦無く涙溢れる
ここの詩を見た時は誰を指してるのかが分かると震えます。『KEMURIKUSA』フルの4分ちょっとには世界観が非常によく詰まってる良い歌詞だと思います。なので作品を観る前・観た後で印象が凄く変わると思います。
いつか真実に辿り着いて その手で『○○のユメ』を繋いで 守っていて欲しいな。