oneandonly さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作画と音楽のレベルが高い鬼退治物語
世界観:6
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:6
合計:31
<あらすじ>
時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、
ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。
さらに唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。
絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、
妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、
“鬼狩り”の道を進む決意をする。
(公式サイトより)
そろそろ年末なので、年間ベストのことも見据えて、各シーズンのあにこれ高得点アニメを見ておこうと思って選択しました。
良かった点から。
ufotableさんの制作ということもあり、戦闘の作画が安定して良かったです。特に{netabare}19話の鬼蜘蛛の親玉である累との闘いはこちらも熱くなりました。あのシーンは、18話で伊之助が柱(冨岡)に絶体絶命のピンチを助けられていたので、炭治郎も同じように助けられるのかもと思って見ていました。結局20話で累は死んでおらず、冨岡に助けられるのですが、19話の激戦があったので許せました。ダンまちの1期では{netabare}ベルがミノタウロスに一人で勝つシーンがありましたが{/netabare}、このような展開は主人公を立たせるために重要ですね。
蜘蛛討伐編は、相手側を擬似家族とし、また、最後に妹の助力を得ることで家族の絆を印象的に描くことに成功していたと思います。最後は俺たたENDでしたが、綺麗に纏まっていたので視聴後感は良かったです。{/netabare}
また、序盤でSAOに似ているBGMがあり気付きましたが、音楽が梶浦さん。となれば劇伴は適所適材ですね。さらにOP・EDも良い。LiSAさんの「紅蓮華」はイントロからサビまでのメロディーと歌詞(「誰かのために強くなれるなら、ありがとう悲しみよ」等)が気に入り、すぐに購入しました。
続いて悪かった点。
こちらは原作踏襲で仕方がないのでしょうが、キャラデザ、目や瞳の大きさ・描き方が好みではないことと、週刊少年ジャンプの連載作品という面で仕方がないのでしょうが、強さを求め、パワーインフレしていくのだろうというありがちな道を今のところ突き進んでいるように見えること。{netabare}柱や、十二キヅキ(下壱~下陸)の登場シーンは色々な過去作を想起させて萎えてしまいます。
キャラクターは善逸、伊之助が憎めないながら騒々しすぎる(ギャグを適度に入れてくれるのは良いのですが、キャラに頼りすぎたギャグはあまり好みではないので、ほぼ純粋にマイナス要素でした)ところ、炭治郎が王道ながら普通の主人公すぎるところ等、自分としてはやや物足りなかったです。私はシリアスだけでも良いくらいシリアス好きなので、ここは個人差が分かれるかもしれません。
最初のほうで、傷口から鬼の血が入ると鬼になってしまうとの説明があったと思います。炭治郎は怪我を負いながら、敵の鬼を斬殺したり、流血した禰豆子を抱きかかえたりしていますが、傷口に触れていないのでしょうか。
禰豆子が鬼なのに人間を食べずに生きていられるあたりも今のところ納得できる説明がないので主人公の妹補正、ご都合主義との疑いを払拭できていません。これは今後、説明されるのかもしれませんけれど。
あと、ツッコミたかったのは序盤の山での修行時の罠。かなりの量が仕掛けられていて、炭治郎も結構引っ掛かっていました。罠を作ったり戻したりする作業を鱗滝さん一人でやるのは流石に無理だろ、と思いました。{/netabare}
26話ありましたが、物語は複雑ではないので、疲労することなく1日で見終えました。裏の顔や世界にリアリティを感じる大人にはちょっと物足りなさがありますが、学生以下は相当楽しめる作品ではないかと思います。
物語世界にはそこまでハマれていないのですが、視聴後の自分の様子は「紅蓮華」のリピートなので、OPにハマってしまったようです。LiSAさんの紅白出場はアニメファンとして嬉しいですね!
(参考評価:3話3.5→14話3.6→19~26話3.8)
(視聴2019.12)※タイトル変更