退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
滅私強要
「花の湯温泉は誰も拒まない。すべてを受け入れて癒してくれる」
という本作のキーワードだが、これは客側の意思も尊重されるべきであって、
去ろうとする客を説得して受け入れさせるという
ラストの描写には引っかかりを覚えた。
また、監督が「この映画は「滅私(=私利私欲を捨てる)をどう描くか」
とのコメントをしてたが、
これ、主人公の小学生のキャラに要求するのは酷じゃないかと・・・
故意じゃないにしても両親の死の原因を作った加害者に対して、
あそこまで寛容になれるのだろうか。
人間そんな単純ではないし、聖人でもないし、
それをやるにしても圧倒的に尺が不足している。
盛り上がりに欠けるとしても、ラストの客のエピソードはカットして
やっつけ感のあった幽霊との別れを丁寧に描写した方が
個人的にはしっくりきたかな。
事故加害者を受け入れる未来を想起させるような感じを出しつつ。
残念ながら、おっこちゃん偉いね、よく頑張った、感動した!(ウルウル)
とはならなかった。
映像面や、小林星蘭の演技、
占い師のお姉さんとのショッピングシーンなどは良かったと思う。