たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「柔」の道は一日にして成らず
浦沢直樹さんの漫画の中でも、とりわけバランスよく作られていると思います。
ラブコメ、ホームコメディ、トレンディドラマ、スポーツなどなどハイレベルで全て入っている作品はなかなかないです。
あと、とにかく本作の主人公「猪熊柔」が可愛く描かれていて、ここまで優柔不断な女性は現実にはいませんが、柔道の天才でありながら、普通の成人女性としてりっぱに育っていく姿は、読者が「親」目線に立つという意味でかなり特殊な体験だと思います。
我が娘を子育てし、学校に通わせ、就職をしてそして結婚と。。。まるで一人の父親になったような気分にさせてくれる奇妙な感覚です。
良い意味で「明るく」バブル期真っ只中という感じですが、こういった青春モノが昨今当たらないことを考えると、リアルの恋愛がそれだけ希薄になっているということなのかもしれません。