Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時間も記憶も全部、僕が未来に持って行く
この作品の原作は未読ですが、2018年の秋アニメで放送された『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、テレビアニメ未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。
当時、バニー姿の桜島麻衣先輩のフィギュアを思わずポチっちゃうくらい好きだったのを思い出します。
今まで露出度の高いフィギュアは敬遠していたのですが、思わず食指が伸びちゃいました。
だから、我が家の初バニー…ということになるのですが、そんな事はどーでもいいですよね…失礼しました。
空と海が輝く街"藤沢"に暮らす梓川咲太は高校2年生。
先輩で恋人の桜島麻衣と過ごす心躍る日常は、初恋の相手、牧之原翔子に出現により一変する。
何故か翔子は「中学生」と「大人」がふたり存在しているのだ。
~ 中略 ~
そんな中、「中学生翔子」が思い病気を患っていることが判明し、咲太の傷跡が疼き始める…。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
一部本編の内容と重複する部分があったので、そこは割愛させて貰っています。
都市伝説として知られる思春期症候群を題材にしたこの作品…
完走した直後の素直な感想は、「こんなにも苦しい風呂敷をどこまで広げるんだろう…」でした。
これまで咲太の身の回りで数々の思春期症候群を起因とした現象が起こってきました。
その度に救ってきたのは「咲太の優しさ」と言っても過言では無いと思います。
丁度良いタイミングで、丁度良い場所に手を差し出すことのできる咲太に、周りの人はどれだけ救われてきたか…
もちろん、全て拾い切ることはできませんでした。
積み上げてきた時間が目の前で崩れ去っていくのを止めることができなかったり…
それでも咲太は必死で…全力だったと思います。
でも、今回の思春期症候群は一味違います。
どんなに咲太が努力しても足掻いても…そこに解決の糸口が無いのですから…
しかも目の前に広がるのは、凡そ咲太の世界のおける最悪な地獄絵図そのもの…
これまで原作は、1巻で1話完結の形が取られてきました。
ですが、この物語りだけ原作が2巻あるんです。
何故かは気になっていましたが、この劇場版をみてハッキリしました。
物語の情報量が多く1巻では収まらなかったから…
そして内容的に劇場版として上映するのが相応しかったから…
まぁ、分かってはいるのですが…
麻衣先輩はこれまで以上に咲太と向き合っていましたっけ…
少しツンデレ成分も含まれていたと記憶していますが、この作品では麻衣先輩のそういう部分は完全にお預け状態でしたね…
それだけじゃありません。
あんな咲太に対する必死な麻衣先輩の表情や言動は初めて見たかも…
ちょっと裏山悔しいです^^;
今回、思春期症候群を通して咲太が手にするものとは…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
主題歌は、1期のエンディングで起用された「不可思議のカルテ」のmovie ver.です。
上映時間89分の作品でした。
テレビアニメを視聴された方は、その後が気になって仕方無いと思いますが、自信を持ってお勧めできる作品だと思います。
しっかり堪能させて頂きました。
追伸
牧之原翔子のフィギュアがANIPLEXから2020年の3月に発売になります。
何故あの衣装で発売されるのか、この劇場版で明らかになります。
翔子さんの纏う衣装は、あれじゃなきゃ駄目だったんですね。