タック二階堂 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 2.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
簡単に言えば異世界版「三国志」ですかね。
詳細は公式でも。
1期後半から、眞魔国と大シマロンとの戦いが
メインになってきましたね。
それにより、キャラ設定が「三国志」じみて
きます。
有利=劉備(語感まで似てるわw 何が何でも
人を殺めるのはNGで、敵大将ですら「忍びない
から」って助ける)
コンラート=関羽(一度、敵軍に加わるも、
涙の再会で戻ってくるとか)
ヴォルフラム=張飛(直情型で小細工なしに
向かっていくあたり。男が男に惚れる点も)
グウェンダル=趙雲(文武両道で忠誠心に厚い)
ギュンター=孫乾(城の留守番役。知略にも
長けている)
ゲーゲンヒューバー=馬超(武力が高く、放浪
後に陣営に加わる)
村田=諸葛亮(何手も先まで見通せる知略)
ベラール=曹操(天下統一の野心を持つラスボス)
てな感じでね。
とりあえず、完走後に感想を書きます。
=====最終話視聴後、感想です。
とにかくまあ、有利(㋮王)にイライラ
させられます。
1期の続きで、4つの「禁忌の箱」を集める
話なのですが、必ずと言っていいほど、視聴者や
登場キャラたちが「こうすべきだ」と思う逆の
ことをやります。行くべきではないところに行く、
やるべきではないことをやる。
で、案の定トラブルに巻き込まれ、コンラート
以下、配下の家臣たちが大変な目に遭いながら
助け、最後には有利がマ王化して一件落着。
村田が双黒の大賢者ということが判明してから
その状況はさらに加速する印象。
基本、劉備と同じで「人のために我が身を犠牲」
という行動原理です。
そのあたりを読み、先の展開を見据えた布石を
打つのが諸葛亮の役割である村田という構図。
というわけで、有利の「底抜けのバカ」さ加減
をイライラしながらストレスを溜めつつ観ていく
というのが、この作品です。
{netabare}
最終局面(創主に侵されている眞王との決戦)は
村田が眞王側につくなど、面白い展開です。
{/netabare}
このイライラさ加減を補って余りあるのが、
ストーリーの面白さ。
さすが長編アニメ。しっかりと腰を据えて、
丁寧に作られています。
「みんな仲良く」「自分のことより人を助ける」
といった博愛精神の持ち主なら、有利に肩入れ
して楽しめると思います。NHKは、こういう
子どもが増えることを願って、この作品を放送
したのでしょう。
ま、こんな奴ばっかりの国になったら、たぶん
そうとう気持ち悪いとは思いますけどね。