剣道部 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
やや、作為が目立った、か?
[文量→中盛り・内容→酷評系]
【総括】
勿論素晴らしい作品で、良さもたくさんありましたが、本CMシリーズも三作目。
ということで、過去の作品と比べた時に、(アニメとして)やや残念な点が目立った印象です。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本シリーズは、「ONE PIECEのアナザーワールド」といった側面と、「カップヌードルのCM」という両面を成立させなくてはならない。
ゾロ編では、ミホークへのリベンジやくいなとの約束を軸に、ラストシーンにおいて、屋上でカップヌードルを食べるルフィが描かれた。
ナミ編では、航海士への夢に向い、勉強にバイトにと奮闘する様子を軸に、ナミの勉強中の夜食、昼休みの、ウソップとルフィのメシとしてカップヌードルが登場した。
2作品とも、ストーリーが完璧なだけでなく、カップヌードルが嫌みなく、自然と描かれた点に感心した。
+ONE PIECEの小ネタ満載。
そんな中、三作目にあたる本作は、ビビの転校に伴い、過去の青春エピソードを思い出していくことを軸に、体育祭の円陣と、別れの場面(オレたち仲間だろ)で、カップヌードルを掲げている。
まず、「ONE PIECEのアナザーワールド」という点に関しては、及第点といったところ。ビビの転校というエピソードは強く、感動できるものだったが、いかんせん、1つ1つのシーン(カット)が早すぎるし、前の二作と違って、関わりの薄いエピソードが並ぶので、「何の話か」を理解できないまま、進んでいってしまう。多分、小ネタを満載にした故に、「一時停止すること」を前提にしているんだろうけど、それはちょっと違うなと感じた。あくまで、1つの映像作品として、きちんと成立させてほしかった。
また、カップヌードルの出方に関しても、違和感が残る。
前作までの「ルフィのつまみ食い」「勉強の夜食」「昼飯」なら分かるが、「体育祭」でカップヌードル食べるか? というのは疑問。また、最後の名シーンにカップヌードル重ねたいのはよく分かるが、やはり、唐突感は否めない。
という感じで、「無理矢理カップヌードルを押し込んだ」という印象を受けてしまったのが、残念な出来になっていた。
ちょっと厳しい評価をしてしまいましたが、期待値は相変わらず高いので、「感動的なエピソードの中に、自然とカップヌードルが入り込む」ような、次の作品を期待してます!
{/netabare}