プクミン さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何と、恋愛ものだったっ!!
ずっと気になっていた作品を、ようやく視聴。
【キャラ】
・矢口 春雄:主人公。ゲーム大好き
・大野 晶:メインヒロイン。お嬢様、ゲーム大好き
・日高 小春:もう一人のヒロイン。乙女
【あらすじ】
物語は1991年、格ゲーが流行るところから始まる。
主人公の春雄&晶は、小学6年生でクラスメイト。
しかし晶はお嬢様で、クラスでも高嶺の花という存在だが、春雄はゲーセンで晶と会う。
という流れから、中学生、そして高校生とかなり早い段階で時代が進んで行く中、春雄を中心として晶&小春の想いが交差する恋愛物語。
【内容】
{netabare}
春雄と晶が仲良くなってきたぐらいの頃、晶がアメリカへ行ってしまう。
これには驚いたねっ!!
いきなりメインヒロイン不在になっちゃったっ!!
そして時は過ぎ、中学生になり、そこで第二のヒロイン小春登場。
ゲームの事はさっぱりだけど、なぜかゲームに熱中する春雄に魅かれ、いつしか春雄の事ばかり考えるようになる。
がしかし、春雄は常に晶の事ばかり考えており、小春は自分の事を見て貰おうとゲームの腕を磨く。
そんな中、中学3年の頃、晶が日本に戻って来て再会という名の対戦をしたがる春雄に対し、晶は避けている様子を見せる。
晶ともっと一緒に居たいと思う春雄は、晶と同じ高校を目指そうと、勉強に励み、その間ゲーセンにもいかず、ゲームもやらず。
そして高校生になり、春雄、晶、小春はそれぞれ別々の高校へと進学。
学校は違えど、引っ越した訳でもない為、ゲーセンで会ったりもする。
そんな中、小春はいつまで経っても春雄が自分に振り向いてくれない事や、晶の存在に気付き、春雄に格ゲーで勝負を申し込む。
{/netabare}
【感想】
この作品を見終わってから考えたのが、なぜ1991年からなのかな?という事。
でもこれは、今のゲーセンやゲーム事情を考えれば直ぐに解決。
今ってゲーセン流行ってないし、ゲームと言ったらネトゲやスマホ。
はっきりいって、ネットを通じての関わりはあるけど、物理的な距離で一緒にゲームをするという感覚は無いからだと思いました。
(だからといってゲーセンで恋愛に発展するかどうかは別として)。
ただこの作品、作中に出て来るゲームを知っているかどうかで、評価が大きく変わりそうだなと思いました。
名前だけ知ってても、実際やったことのないゲームばかりだと、
「一体何がどう凄いのかさっぱり分からない」
こうですっ!!
あと、作者の趣旨なのか、ストⅡシリーズ推しが強すぎる感じがしました。
そして色んな場面で、ゲームキャラが出て来るんですが、流石にドットのため、モザイクが掛かったように見えてしまうのがネック。
【評価】
・物語:早い展開とテンポの良さ、そして分かりやすい三角関係は良いが、それ以外特に無いので普通。
・作画:今まで見たことのないタイプの絵だけど、慣れれば以外と愛着が。
目と口で表情を上手く表しているけど、ところどころゲームキャラをそのまま使っているところがややマイナス。
・声優:メインヒロインが超無口。春雄、小春は良くしゃべるし、他キャラも良い感じなんだけど、特に凄いというのも無く普通。
・音楽:普通。
・キャラ:主役の3人はみんな魅力的な上、その他のキャラもいい味を出しているが、1回限りのモブキャラが評価を落としているので4.5。
【総評】
ゲームを知らなくても十分楽しめる作品ではある。
無口なヒロイン晶も、実際感情豊かで見ていて微笑ましいし、一方春雄にアタックしまくっている小春は応援してしまいたくなる。
何もしていないで、ただ主人公だから無駄にモテるという作品と違い、きちんと恋愛になるまでの過程があったり、ゲームが好きだから恋愛に疎い春雄の気持ちも良く分かる。
という事から感情移入しやすいため、魅力度の高い作品。
がしかし、心に残るポイントが少ないのがやや残念。
【こんな人にオススメ】
・格ゲー好きな人
・1990年代にゲーセンに通っていた人
・初々しい恋物語を見たい人
・「俺(私)がストⅡだ」という人
配信しているサイトが少ないのが悔やまれる。