うぐいす さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
再視聴は難しい
原作未読なので勝手な妄想。
きれいな絵と好きな声優が出ていれば完走出来ていた頃に、もちろん感動もしたがそれだけじゃない色々な何かが湧いてきて整理する必要に迫られた事を覚えている。
この映画の主張的な役割は永束くんと植野さんが担っていると思う。
永束くんはチビでちょいデブで天然パーマと見た目で非常に劣っているように描かれているが、誰よりも精神的に自立しておりいつも正しい事を言う。
植野さんは小学生の頃から間違え続けてきたが、最後の最後に「手話を覚える」という事で変化した気持ちを行動で表現した。
人間は間違える事があるが、それに気付いたらまず自分で自分が間違った事を認めるところからじゃないと、間違えたレールをひたすら走り続けるのだろうと思う。
植野さんは遅かったけど自分でそれが出来る人になった。
担任と委員長は地獄に落ちてしまうね。
石田は自殺に向けた生活を過ごしたのだろうが「生」への執着すら感じた。
いじめていじめられて後悔して懺悔して孤独になって…そのぐらいじゃ自殺できない。
西宮さんは純愛映画にすり替わってしまうのではないかと思う程顔が可愛い。
早見沙織は素晴らしかったし、一部酷評されている松岡茉優も祭り上げられて調子に乗ってしまっていた石田をうまく演じていたと思う。
評価項目の声優、作画、音楽の3つに関しては技術的な事は分からないので、素人の主観です。
この作品は実写化もされていて教育素材になっているとか。
youtubeでさわりだけ見られる。
現状いじめを犯罪として処理するなら、それに対応した新しい法律を作るしかないんだと思う。
石田が橋から自殺しようとした時、奇しくも花火の「音」で思いとどまった出だしが印象的。