TAMA さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
信じる事に酷く怯えていた…でも君の声が僕を救うよ、何度も…
この作品を観てたらナポレオンの名言、「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」を思い浮かべました。
味方?って疑いたくもなりますが(汗)
原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全25話・30分アニメ)
簡単に。
図書館で四勇者について書かれた本を手にとった大学生の主人公『岩谷 尚文(いわたに なおふみ)』。
その本を読んでいたらなぜか異世界に飛ばされ、国家メルロマルクに。
そこには図書館で読んだ四勇者(剣・盾・槍・弓)が各世界から召喚された四人(尚文含め)が居た。
その世界では次元の亀裂から魔物が大量に湧き出すという【波】と言うのが発生する為、勇者のチカラを借りようとしていた。
【波】が発生する迄にまだ時間があるので各勇者はレベル上げや装備品を整える事になる。
しかしそこではある勇者は全く人気が無く、どちらかと言うと厄介者として扱われている。
その勇者は迫害・裏切りにあい、全財産・名声等を全て失い絶望の中旅に出る。
その勇者はどう成り上がるのか…
って感じですね。
散々『なろうシリーズ』には裏切られてますがこの作品は正直面白いと思いました。最初から強い訳ではなくちゃんと主人公がレベル1から強くなっていくし、苦労してスキルを覚えていくし、苦難の解決手段もわりと良かった。
ただまぁ他の勇者のキャラ設定が甘いと言うか安っぽく感じましたが。バカ過ぎない?(汗)
後はなろうシリーズ特有のハーレムっぽいやつも少々辟易。
この作品を観るにあたって1番の問題は「胸糞悪い表現を受け入れられるかどうか」です。本当に最初から胸糞悪い描写が多い。ま、これはストーリー的に仕方ない事なので悪い事では無いんですが観続けられるかどうかは別問題でしょうね。
救われる描写が出るのも全25話の#21ですから。一気観するならまだなんとかなるかも?
胸糞悪い描写ですが結構現実世界でも「こーゆーヤツ居るよな」とか「やるヤツ居る」となるものが多いですね。【波】の魔物より『人間』の方がタチが悪い様に見えてしまいました(汗)
でもこれがあったからこそ『成り上がり』が際立って見えてグッと響くものが出てきます。
その胸糞悪い事さえも糧にしチカラとして使うってのも良かった。
世界観やステータスバランス、ストーリーバランスやイベント等を見てもオフラインゲームソフトとしてもやれるかなと思います。
いやー、しかし『CV安元 洋貴さん』はあーゆーキャラは似合いますねぇ。安心感といいますか、これじゃなきゃ!って感じがね。
キャラの心理描写は中の上くらい。クズっぽいものから信頼関係モノや成長まで様々な表現などは主人公サイドのキャラは良かったがサブキャラにちょっと難ありかな。
ストーリーはそこまで難しくなく、オンラインRPGゲームやオフラインRPGゲームが好きな方には設定はもっと軽く入ってくると思います。面白いか否かは別として。
全25話では表現出来なかった謎やなぜそこまで憎んでたのか(悪魔など)、なぜ戦わなければならないキャラが居るのかと結構伏線等もあるので第2期・第3期が決定されてるので続きが観れるのはプラスになるかもしれません。
素人目ではありますが作画は悪くなかった、崩壊などは無かったと思います。安定はしてたかなと。背景や物の表現等も結構良かったです。
続編もこのレベルで通して欲しいですね!
個人的に『フィーロ』がお気に入りです。あの毛なみ…モフモフしたい。『フィトリア』はデカ過ぎる。埋もれて窒息しそう(汗)
最初から心が折れて絶望し、嫌になって投げやりになり死んでもおかしく無い主人公。
それでも絶望の淵から徐々に、本当に少しずつだけど主人公の世界が変わっていく「成り上がりストーリー」を観てみたい方にはオススメします。
ただアニメに癒やし等を求めてる方には序盤がキツすぎるのであまりオススメは出来ません。
個人的に面白かったので2期・3期が決定してるのは嬉しいですね。謎も結構あるので放送日が決定するのが楽しみです。
お子様ランチの旗からの盾の旗…か。そこからどう物語が始まるのかな。
ま、奴隷商は搾り取ろうとしてるから大変そうだ(笑)
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2期の放送日はまだですが『異世界かるてっと(2期)』にこの作品のキャラが登場が決まりましたね。2020年1月から放送らしいです。
さて、こちらもあちらも個性にクセが強い連中がどんな化学反応をするのか楽しみですね!
…アインズ様に勝てるか?