ウェスタンガール さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
“人情”ゆるゆり
落語には大きく分けると“滑稽噺”と“人情噺”がある。
動画工房の手になる1期、2期はまさしくサゲ(落ち)のある滑稽噺だ。
スタッフを一新した“なちゅやすみ!”以降は明らかにハートウォーミングに重点が置かれてゆく。
だからと言って、面白くなくなったという訳ではない。
主人公を筆頭に、若干ステレオタイプに描かれてきたキャラたちは、それぞれ新しい絡みを加えて、感情表現が豊かになったように感じる。
もちろん新しい試みもある。アバンタイトルに組み込まれた寸劇(コント)が良い味を出しているのだ。
特に8話!その出来と言ったらアニー賞級だ。
主演は生徒会長“松本りせ”で、チャーリー・チャップリン張りのサイレント・ショートムービー仕立ての傑作だ。是非観てほしい!!!
因みにTYOアニメーションズは、親会社TYOグループの経営危機の中でスピンアウトされたゆめ太と、同じく傘下の“ARIA”のハルフィルムが前身だそうである。
そして当時、これまた同じくTYOから独立したのが動画工房。(ウィキより)
“さん☆ハイ!”で制作会社が変更となった理由は知る由もない。
SHIROBAKOではないが、いろいろあったんだろうなぁ・・・。
また、脚本、演出の畑博之氏は水島努の下でやっていたこともあり、“金髪”平岡とガチのファイトを繰り広げる演出家“メガネ”の円さんのモデルだそうだ。(ニコ大百科より)
彼も、“妹ちょ。”では苦労したそうな・・・、これはまた別のお話。
最後に、西垣先生が寂しそうでした・・・。