退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ミュージカル♬
この映画の公開当時、TVCMとかで見てはいましたが
まさかこんな大ヒット映画になるとは思っていなくて
たまたま あにこれで絶賛されているレビューを読んで
「あ、これは観たいかも!」と思って劇場に行きました
ディズニーなんてピクサー以外はほとんど観てなくて
実は苦手な方だったんですが、そのレビュアーさんが
「素晴らしいミュージカル!」みたいに書かれていて
私のミュージカル愛に火が点けられたのかも知れません
”あらすじ”で説明されてしまえる「ストーリー」は
セリフや行動で進行した方がテンポ良く進むけれど
ヒトの”心の動き”がどう流れるのかという「物語」は
むしろ音楽という表現の方がよりリアルに伝えられる…
というのがミュージカル好きである私の意見なので
私の「良いミュージカル」とは「歌が良い」というより
その歌の場面で「ドラマが起こる」映画なのです
その意味でこの映画は実に完璧なミュージカルでした
{netabare} 両親の悲劇・周囲の状況の変化 という時間の経過と
独りぼっち・姉への変わらぬ思慕というアナの心情
そしてその影のように示されるエルザの孤独と罪悪感
すべてを一曲の間に表現する「雪だるま作ろう」
その城の中でのふたりのひとりぼっちの世界が開かれ
ここから起きる変化への期待に爆発するアナのときめきと
あえて重責を背負い踏み出そうとするエルザの不安とを
二重唱で歌い物語の展開を呼び込む「生まれてはじめて」
期待された役割を捨て、孤独の中で生きる決心をして
進みたい方向に道がなくても、安住できる家がなくても
禁じられた力を使ってでも自ら創り出して進もうとする
「レット・イット・ゴー 〜ありのままで〜」{/netabare}
この映画ではそれが歌われることで「物語」が起きる歌が
登場人物の気持ちや進む方向を強く強く伝えてきます
大ヒットには理由があって
それは3DCGのクォリティや派手な演出…とかではなく
「気持ちを伝える」という物語や音楽・映画の本来の力が
とても強かったからだと思うんですよね。
実は今日「アナ雪2」を劇場に見に行ったんですが
「あぁ、やっぱりアナ雪1はすごい映画だったんだな」
と改めて感じてこっちのレビューを書きました (^_^;)
観るだけの立場での勝手な思いですが
パート2は派手にするより じっくり深堀して欲しいな (*^^*)