dai さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アップダウンの差が凄まじ過ぎる
子供のころに観た小公女セーラは
ただただ、かわいそうな女の子の話というイメージで
見ていると少しくらい気持ちになるので微妙な印象でした。
あれから、30年ぐらい経ち、
1話から最終話まで、先ほど見終わった。
セーラの浮き沈みが激しすぎる運命に
露骨に態度を変える悪役の人たち、
その悪態ぶりに気持ちが入りすぎて、
腹が立つこと数え切れず。
ひどい仕打ちをたくさん受け、悲しい思いをたくさんして
それでも、自分の信念を貫き通すセーラが
更に輝きをまして成長する姿に、感動を覚えた。
ミンチン学院に来たばかりの頃に比べ、
セーラの心が成長したことによって、
身なりが貧しくとも美しく見えるような気がした。
最後はどんでん返しで、見ていスっとする展開だったが、
当然というべきか、セーラは全てを許すことを自然と行った。
辛いことを共に乗り越えてきたベッキーとの友情。
ピーターとの信頼関係。
ラビニアとその一味の気持ちはまったく理解できなかった。
ジャンプやポナパルトが戻ってきたり、お世話になった人への
お礼周りのシーンではペリーヌ物語を思出した。
運命の大転落、悪役のありえないぐらいの
悪態ぶりの反動もあり、
セーラに良くしてくれた人達の親切や心の温かさが、
見る者の心にしみる良い作品でした。