でこぽん さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
藤宮香織の素敵な友達を紹介します
このアニメはとても切なくて、とても暖かい。
感動で思わず涙が流れます。
主人公の藤宮香織は、幼いころのトラウマと事故のせいで友達の記憶が一週間で消える障害を持っています。
どんなに仲良くなっても、月曜日の朝には友達との楽しい思い出や、友達の顔、名前さえも忘れてしまう。
それはとてもつらく悲しいことです。
だから彼女は学校では、人との交わりを極力避けて過ごしていました。
このときの彼女の心境を考えると、悲しくて心がいたたまれなくなります。
でも、同級生の長谷祐樹によって彼女は救われます。
香織の障害を知っても、祐樹はそれを承知で友達であり続けます。
だから彼は毎週月曜日に、記憶をなくした香織に「僕と友達になってください」と言い続けるのです。
最初の頃、祐樹は、香織が自分との先週の出来事を全て忘れていることが悔しくて悲しい思いをしました。
でも自分以上に悔しくて悲しい思いをしているのは香織のほうだと気づくのです。
だから祐樹は香織を笑顔にするために懸命に頑張ります。
それに祐樹の友達の桐生将吾。
彼は一見とても冷たそうに見えますが、祐樹や香織のために懸命にフォローします。
祐樹や香織が困ったときには全力で助けてくれるし、二人が間違ったことをしたら厳しく叱ってくれます。
それに後で登場する山岸沙希に対しても、しっかりフォローしてくれます。
桐生将吾は私の一押しの人物です。
そして香織の初めての女友達、山岸沙希。
彼女は天然の忘れっぽい性格ですが、彼女自身が幼いころにいじめられていたため、香織のつらさをそれなりにわかっています。
そして彼女なりに香織を優しく守ります。
さらに彼女のほかの女友達も、沙希の友達ならばと香織に声をかけてくれるようになります。
だから香織は障害が完治していなくとも、今では幸せを感じることができるのです。
だって、こんなに素敵な友達がいるから。
記憶になくとも、日記を読めば幸せな日々を感じることができるから。
オープニングは、昆夏美三が歌う「虹のかけら」 とっても明るい歌です。
エンディングは 香織自身が歌う「奏(かなで)」とても切なくて美しい曲です。
※カラオケに行ったときの香織の顔は、これ以上ないほど幸せな顔をしていました。その顔が忘れられません。