101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
言葉だけでは……本能だけでは……
原作コミックは未読。
初回、衝撃の現場を目撃してしまい、アレの話に浸食された主役ヒロインが、
{netabare} アレの関連ワードに脳内変換された街の看板やら、広告の文字やらに襲撃された?{/netabare}
時はどうなることかと思いましたがw
終わってみれば、下ネタの魔球を放る変則フォームで投げ込まれた直球に
キュンと来たりもする、清々しい青春アニメでした。
ラスト……{netabare} 全てをぶちまけた後、
彼ら彼女らが謳歌するであろう青春の前途の安心感は近年でも屈指。
雨降って地固まるとは、まさにこう言う事なのだと思います。{/netabare}
本作を観ると、世の純愛物の方がむしろ性欲の取り扱いから逃げているように見え、
『荒乙』こそ王道!と錯乱して来るから不思議ですw
昔、保健体育の教科書で馬車の上で恋心と性欲の“二頭”を
手綱で御する天使ちゃんのイラストで、
健全な青少年の理想像を説かれた件を、アニメ観ていて思い出しましたw
登場人物の皆々様、子供はもちろん、一部の大人も全然手綱裁けてませんw
暴れ馬が放馬するが如く荒ぶっていますw
アレやら恋やらの話を言葉で考え解決しようと悶々と煮詰まった末に、
{netabare}枕投げやら、キャンプファイヤーやら、ゲーム形式のカミングアウト会{/netabare}やら、
ことごとく身体を動かすことが突破口になるのが印象的でした。
文学の無力さを思い知らされますw
かと思えば、少年から少女へのシンプルな“感想文”とか、
OPで挿入される乙女たちの回を追うごとに力強く燃えて行くモノローグ何かには、
言葉のパワーを再認識させられる。
結局、言葉や本能に基づいた行動の使い所が分らない
青い少年少女たちが巻き起こした大嵐だったのだと思います。
最終話、泉による、{netabare} 好きな女と性欲を感じる女は別とのカミングアウト。
私はある意味、男の本質の一端を暴露した貴重な告白だと感じました。
けどタイミングの不味さから大失言と糾弾され釈明に追われることに……当たり前ですw{/netabare}
皆さん、いい加減TPOをわきまえましょうよ~(苦笑)
純潔の?白の色彩が目についた構成の作画には特に不満はありませんが、
困ったのは文芸部の少女たちが私には皆、最初から可愛く見えたこと。
一応、校内では文芸部は根暗で冴えない地味子らが集う文化系。
そこに美少女の菅原氏が出入りするなんて“掃き溜めに鶴”。
と周りから揶揄される設定だったはずなのですが……。
特に序盤は、絶妙に美少女じゃないヒロインを描くのって、
難しいな~と思いながら観ていました。
言葉で煮詰めたといえば、三枝により披露された、少女趣味の芸術的な?考察。
これも論理的に突き詰めて詳述すればそう言うことなのでしょうが……。
ロリアニメとか鑑賞してる私が聞いても気色悪さで背筋がゾクゾクしましたw
アレの話もそうでしたが、ロリだの萌えだのを格調高く正論として語れば語る程、
違和感を伴って現実から乖離して行くように思えるのはどうしたことなのでしょう……。
これだったらまだ掲示板で「ロリコン?そんなの知るか。好きなものは好きでいいじゃないか」
と開き直って、ロリアニメ画像を貼って愛を叫んでいる、
あにこれの方がず~っと良いw