二足歩行したくない さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全然緩くないガチキャンプ
女子高生を主役にした、キャンプを題材にしたアニメ。
と書くと、かわいい女の子におっさんの趣味をくっつけて喜ぶアレな作品だと思われがちですが、その認識はあながち誤りでもありません。
女子高生だけでキャンプなんて正直危険な事この上なく、よしんばグランピングとかならまだしも、作中の主要キャラの1人はあろうことかソロキャンプを趣味にしており、原付で長野の山奥へ分け行ってテントを張り焚き火をする剛の者です。それも真冬に。
ただ、そのキャンプスタイルは堂に入っていて、手馴れた設営、十分な装備があるので、見ていて不安感はなかったです。
本アニメを見てガチJKがソロキャンプするのはオススメできないですが、私はもうこの先どうなろうが知ったこっちゃないおっさんなので、本作で繰り広げられる"ゆるいキャンプ"は非常に参考になりました。
あー、キャンプ行きてぇなー。
山梨の女子高生グループが主役で、原作はきららフォワードで連載されている漫画です。
彼女たちがグループ、あるいはソロでキャンプを計画・実行する話で、キャラクターの心情の変化のようなものは感じますがストーリーらしいストーリーはありません。
急に天候が悪化して途方に暮れたり、野生動物に怯えたり、そういう事もなく、キャラ同士も仲が良くていがみ合うシーンも無いので、安心して見れます。
"ゆるキャン"と題していますが、行われている内容は割とガチのキャンプです。
ゆるいキャンプなんて言われると、海辺で「うぇーい」とか言いながら酒飲んで花火して、寝る時は車中泊なイメージですが、テントを張って、寝袋で寝て、行われているのは立派なキャンプです。
キャンプは主人公たちの住む山梨から長野で行うシーンがあり、美術が優美で、朝焼けの富士山や山頂から眺める街明かりに主人公と同じ目線で感動しました。
ストーリーは、主人公の1人「志摩りん」がソロキャンプ中、遭難しかかっている「各務原なでしこ」を助ける場面から始まります。
その後、りんは転校生のなでしこと学校で出会うのですが、ソロキャンプをこよなく愛するりんと、キャンプの楽しさに目覚めたなでしこが少しづつ親密になって、一緒にキャンプに行くようになるに至るまでの展開はとても良かったです。
ラストもそんな2人の出会いから現在までの色々を彷彿させる、いい最終回でした。
キャンプしたいけど夜に山とかで一人で寝るのは怖いので、まずは寝袋だけ買って、暖かい地下道かどこかで寝てみようと思います。
うーん、通報されますな。