ウェスタンガール さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
火星年代記
ブィブィブィブィブイニャ〜ィ。
そのカバのような生き物は、火星人の生き残りですか?
アリア社長は猫ですよ!
あらあらあらあら・・・。
まだ小学生だった頃、年の離れた従姉(JK!)が漫画を貸してくれた。
『火の鳥 未来編』、言わずと知れた手塚治虫の名作だ。
この中に出てくる不定形生物ムーピーが、私にとっての“二次元嫁”第1号である。
ムーピーは人の心に働きかけ、想いの姿に変化するのであるが、それには元ネタがあった。
これこそ、レイ・ブラッドベリの不朽の名作『火星年代記』、悲劇的な末路を辿る火星人の描写は感情に訴えかけ、手塚を始め多くの作家が影響を受けたことは想像に難くない。
そしてARIAである。
アニオリらしいが、届かない手紙の話は印象的だ。
手紙に込められた想いが、猫の姿を借りて働きかけたと感じてしまうのだ。
その意味では、雪虫も火星人の成れの果てのような気がしてならない。
廃墟を利用した温泉場と共に描かれた彼らに寂しさを覚えてしまう。
ところで、マー社長のキャラ、どこかで見たような?
(ちょとだけ調べてみた)
前世はマンホームのシラハマサファリに生息していたという伝説の珍獣、
“生茶パンダ先生”。
好物は大福餅に違い無い。哀れアリア社長。
テラフォーミングされたうえに、地軸の傾きが有るため四季が存在する。1年がマンホームの2年に相当し、季節の移ろい、時間の進み方が穏やかな世界のようだ。
しかし重力は3分の1で、適応には相当の負担がありそうだ。それが証拠に表情筋が崩れがちだ。
「でっかいお世話です!」
(追記:どのようなものかは解りませんが、重力調整をするシステムもあるようです。見落としておりました。)
まあ、お団子を下ろしたアッカリ〜ンは天然なので、即適応したようであるが。
彼女を含めた3人のウンディーネの成長を見守ってゆきましょうか。
(最後に恥ずかしい言葉で)
そしてラスト2話、鈴の音に導かれ、心優しきマーシャンが語りかけるクロニクルに耳を傾けようではないか。青い目のアクアと共に。