ジャスティン さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
記憶のピースを探しに、そして真実の過去へ
PandoraHeartsでは2クール作品でした。
そして今回一番評価するべきポイントとしては、鬱展開というかシリアス展開というべきところの主人公の心理描写を上手く視聴者に合わせているところだと思います。
私たち視聴者は、実際に主人公と同じ立場で見ている視線なので、
視聴者自身も、主人公と同じ立場になって謎を解き明かす体験が出来るというのは鬱展開も良いところでしょうか。
鬱展開ありものって特に主人公の心理描写を上手くやるほど、評価が高くなる作品が多く、まどマギが代表の作品だと認識していますが、あれも10話あたりに真実が判明したときに、まどマギのストーリー展開は非常に面白くなりました。そう、あれは主人公と同じところで何故あんな風になったのかが一緒に判明したからですよね。
今回でいえば、3話あたりにチェインに襲われ、そしてアビスから戻ってきた後、実は10年後の世界だった。という衝撃な展開を主人公と同じ立場で体験出来たことが大きいです。
私も衝撃な世界観設定にやられて、「流石鬱展開!」ってなりましたよ。
でもこれでは鬱展開ではなく、ただ設定が良かっただけとも思うこともあると思います。
それはそうでしょうね。
どこが鬱展開だよ。と思いますよね。
鬱展開という定義は難しいですが、今回の鬱展開と呼べるのは
ストーリー展開というよりは、心理描写が鬱になりやすいような表現を上手く演出出来ていたことに成功している点でしょうか。
主人公たちやアリスたちもそうですが、特に人形の目の演出が凄く輝いていた感じがします。正直にいうと、あれが一番怖い。
ホラー要素よりもやっぱあれが鬱らしくて好き。
ホラー系は怖いイメージで終わるけど、あんな怖い人形たちに
自分の弱さを言われたら、精神的におかしくなりますよw
今回はほんとに設定とキャラが濃いことが決めてとなった作品でしたね。
また制作協力がたくさんいてかなりびっくりしました。
特にアームスさんがいたことが一番大きいですね。
あのエルフェンリートを作った会社ですからね。
あの鬱々しい表現の協力に必要不可欠な存在だったのかなと思いました。