タック二階堂 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
南さんちの3姉妹のゆるい日常。
詳細は公式でも。
南家(みなみけ)の3姉妹、春香、夏奈、千秋の日常を
ゆるっと描く作品です。
ドカーンと大きな笑いを取るという感じではありませんが、
ボケ役・夏奈を千秋が「何言ってんだ、このバカ野郎」と
ツッコんでいくスタイルに、ふわっと長女の春香が絡む
というストーリーですね。
キャラデザは、まあ12年前と干支が一回りする前の作品
なので、古さは感じますが、これはこれでアリという。
徐々にキャラが増えて、それぞれ南家に入り浸るように
なりますが、なんといってもスパイスはマコちゃんで、
実態は千秋のクラスメートの男子なのですが、「バカな
子供」なので出禁にされ、夏奈の入れ知恵で女装して
後輩のマコちゃんということで南家に来るようになります。
まあ、今の時代に観ると、これをインスパイアした
日常系のキャラ配置が多いことに気づきます。
「侵略! イカ娘」の千鶴などは、この作品の春香っぽい
ですしね(原作はこちらが04年で、イカ娘は07年連載開始)。
思い出せませんが、夏奈のような破天荒キャラも、
けっこう目にします。ざっくりとですが、「ゆるゆり」
(08年連載開始)の歳納京子とかがイメージされますね。
特徴は、とにかく親が出てこない。南家もそうですが、
後半に出てくる冬馬の「もうひとつの南家」も、兄3人
で親の存在が影すらありません。
唯一、南家の保護者?っぽいのがタケルですが、たまに
来れば邪魔者扱いされるという存在。
まあ、夏奈の破天荒なボケっぷりも、意外と憎めないし、
千秋のジト目でぼそぼそツッコミ(のんのんびよりの
れんちょんっぽい=09年連載開始)もいいですね。
まさに日常系アニメのスタンダードといった感じです。
微エロも、うまい具合にまぶされている感じで、
たとえば春香は、ひとりだと時々だらしなくなるので、
その際にすぐ脱いで谷間が……レベルの微エロです。
とにかく安定感のある日常アニメですね。観る価値は
あると思いますよ。