じゅみりず さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
設定を生かし切れていない
本作品は、主人公が、スクワットをするときに窓から水泳部の水着を覗けるという理由から陸上部に所属しているほどの変態という設定の作品です。
その他にも、物語のところどころで変態発言が見られます。
彼がひょんな願い事をしたとき、偶然ヒロインと出会い、物語が始まります。
そんな変態の主人公に対して、ヒロインは、その願い事により、表情を奪われ、感情が顔に出なくなってしまっており、いわゆる常に「クーデレ」状態となります。
〇タイトルが良い
この作品のタイトルは、インパクトのあるフレーズで衆目を引き付けるのみならず、ひとことで作品の世界観を捉えることができており、とても素晴らしいです。
〇OP曲『Fantastic future』が良い
いやあ、神曲です。
(好みは人それぞれのため詳しくは言及しません。)
(ぜひ聴いてみてください。)
●設定を生かし切れていない
ここまで好感触にもかかわらず、なぜこの評価なのでしょうか。
それはひとえに、上の設定が完全に死に設定となっており、物語の構想が作者の能力を超えているからです。
・主人公の変態要素が極めて限定的
→変態要素は、たまにぼやくキモい発言くらいで、願い事により、本音を言ってしまう呪いもすぐに回復してしまいます。
・ヒロインが無表情すぎる
→願い事により、表情を奪われたヒロインですが、無表情すぎて主人公のことをどのタイミングで好きになったのか分かりにくいし、主人公をたしなめる場面でも、どのくらい本気なのか、冗談なのかわかりません。
しかも、ついに物語の最後までその呪いが解けることはありませんでした。
何がしたいんですかねえ??
⇒ラブコメにおいては、主人公とヒロインの微妙な表情の機微からフラグが立ったかどうかが分ったりするから楽しいにもかかわらず、本作品では、その楽しみが一切ないです。
・いやいつフラグ立ったねん
→いつの間にかこの2人キスしとる?!
⇒ほんまにクソ
【総評】
作品が、作者の能力を完全に超えています。
本当は、評価1でもいいのですが、鋼鉄の王と小豆梓がぐう聖すぎるし、OP曲がめちゃくちゃ良いので、辛うじてこの評価です。